昼飯食いながら、阪神の新井貴浩が広島に復帰するというとんでもないニュースを知った。
良いとか悪いとか嬉しいとか気に入らないとかより、まず「もの凄いことが起きた」というのが率直な感想。
最初はどこ行くのかなーなんてぼんやり思ってはいたんだが、いや、まさか広島に戻るとはねぇ。
これ、個人的には小久保の巨人移籍やオーウェンのレアル・マドリード移籍くらいのインパクトがある。
帰ってくるのか、広島に。マジか。信じられん。
広島カープファンが全員真っ赤なトマトだとするなら俺は水に浮くほうのトマトだからFAで出ていった時もそこまで頭にくるようなことはなかったけど、沈むトマト達はどう感じるんだろうと思ったし俺トマト大っ嫌いだから自分の例えでちょっとテンション下がった。
「自分から出てったくせにどのツラ下げて帰ってくるんじゃアホゥ!」なのか、「よく頑張ったな、おかえり」なのか。
それまでずっと贔屓のチームの叩き上げとして応援してきた選手を、7年間「くたばれ!」とか「三振しろ!」とか「いつものゲッツー、毎度あり!」とか呪い続けてきました。
でもねえ、いざ、その相手が行き場をなくしてしまうと、なんだか「どうした、もう終わりなのかよ、もっと三振してみろよ!」というような、妙な未練みたいなものが湧いてくるのです。
これ読んだらジーンときて、目頭が熱くなってしまった。
あるよなぁ、こんな感情。
好きだった対象がひとつのきっかけで憎たらしくてしょうがなくなったり、その逆もある。
それはもう、元々の感情が強ければ強いほどそうなのかもしれない。
好きの反対は無関心と言うが、じゃあ嫌いの反対は何なんだろう。
許す、というのもひとつかもしれない。でも、答えはひとつじゃなさそうだ。
今年の凱旋門賞、よりによって現役で一番嫌いなジャスタウェイを応援してしまった。
嫌いなものフォルダに突っ込んどいたはずなのに、急に単体でデスクトップのアイコンになってやがった、わからんもんだ。
白か黒か、0か1かと明確に線引きしたり、所属やベクトルを明らかにしなければいけなくなりつつある時代になってきているからこそ、こういうどちらとも言えないもやもやとした感情を大切にしたい。
トマトケチャップ大好きだもん、俺。