母父トニービン

明るいところで読んでね

そして僕に才能をくれ

 

今年の夏、埼玉県の浦和〜川口で盲導犬がフォークで刺されるという事件が報道された。

 

後出しでどーのこーの言うの最高にカッコ悪いと思うし、そういうことばっかする奴は基本的に嫌いなんだけど、これだけは書き留めておきたい。

 

そりゃ犬は可哀想だし悪いやついるなぁと思ったし、でも盲導犬だから刺されてもじっと耐えるだろうなんて犯人がそこまで考えて刺すかねぇむしろ善の権化たる盲導犬なんか刺してもしバレたらもうこれか弱い盲導犬を狙う人間のクズ認定されるのは間違いないし、そんなリスク背負ってまでやらねぇだろ俺がそいつだったらもっと別の何か考えるけどなぁ、とか思って若干引き気味のテンションでいた俺は、事件の大きさに対して報道が過大じゃねーかと感じていた。

 

俺の周りにも怒ってる人が沢山いたよ。

俺の住む町にこんなことする奴がいるなんて絶対許せない!とか意味不明な怒り方する奴もいて、そいつにはさすがにツッコミ体質の俺でもなにそれお前千葉なら許すのかよ、じゃあ東京はどっち?荒川越えたらだめ?じゃあ春日部は?大宮で私鉄に乗り換えがあるからだめ?じゃあ越谷か、越谷ね。そしたら南越谷と新越谷の駅の間のあそこ集合ね、なんてことも言えずに「イヌカワイソウ、オレカナシイ」しか言えなかった。

 

もうなんか、悪いやつがいるもんだなぁ!お前もそう思うだろ若けぇの!はい!そう思います!とか、僕こういうの許せないんだよね&あたしもそう思うわ、みたくそんなに興味ないけど会話の中で共感するためのネタとしてこの事件が消費されてゆくのがもやもやするんだよね。

そんなことにもやもやする必要全くないと自分でも思うんだけど何なんだろう、この気持ち。

 

ネットのニュースなんかでもこういうの取り上げる例がかなり増えてる。

話題にしやすくて批判はしづらくてそこに満場一致に見える道徳があってパッと見では議論の余地がないようなやつ。

 


衝撃スクープ!フォークで刺されたはずの盲導犬オスカー「実は刺されてなんか、いなかった」日本中が激怒した事件に意外な新証言が…… | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]

 

そしたらこれだもん。

 

これが事実なら「刺された犬も刺した人間もいなかった」ということで、まぁそれは良かった。すごく。

良かったはずなのに、もう飼い主から獣医からこのニュースに言及した人から全員悲しい感じになってしまってよけいもやもやする。なにこれ。

 
 

Mr.Children/歌詞:マシンガンをぶっ放せ/うたまっぷ歌詞無料検索

 

こんな気持ちです、私は。

Mr.Childrenですよ、ミスチル。子供達に大人の敬称。

 

この曲が出た当時は「こんな暗い曲シングルカットしてどーすんの」と思うくらいで全く良さがわからなかったけど、めちゃくちゃ強い歌詞だよな。いいわ、これ。

「ロックの根源は憤り」説を推してる俺としては、もっと日常的にもやもやを感じて怒っていたい、という気持ちもある。ロックは関係ない。

 

そうだもっと怒れ、孫悟飯

何でいつも例えがドラゴンボールなんだろう。

 

 

フランスの核実験ってあの頃か。

ゴジラエッフェル塔壊しに行ったのって最近のやつだっけ?遅せーよ。

 

ちなみに、小学校低学年の頃に読んだ盲導犬サーブの話は大好きでした。

お疲れ様です。