降りそうと見せかけといてやっぱ降る
荒々し緑を削る皐月賞
俳句ってあれだな、読んだ後に「ん~」ってならないとだめだな。読んだ後に「はい」ってさせちゃだめだな。
読んだもしくは聞いた後に浮かぶ風景からイメージを膨らませたり、詠んだ人の心情について考えを巡らせたり、そういう余韻を残すのが俳句なのだろう。
むやみやたらに作ってみて徐々にわかってきた。わかってきたから作れるというものでもないけれど。
皐月賞は季語でいいのか?競馬のレース名は季語になり得ると思うが。鳴尾記念なんかは別として。
皐月賞はドゥラメンテが勝ちました。
なんだあの鬼脚は。
アンライバルドの2009年を超えてベスト皐月賞になるかも・・・いやでも4コーナーのアレ(デムーロは天皇賞の週まで騎乗停止)でケチがついてるからならないかも。
ここ10年くらい、G1レースでレース中にいろいろとケチがつく確率が上がってる気がする。
カワカミプリンセス、コスモバルク、エイシンデピュティ、アサクサキングス、トールポピー、ジャガーメイル、ブエナビスタ、グランプリボス、マウントシャスタ、ジェンティルドンナ、ロードカナロア、今回。
ルールの問題なのか、レースでの騎手の技術が落ちたのか、その意識が落ちたのか、後輩に厳しく指導する騎手が減ったのか、JRAの指導が甘いのか、馴致~調教で馬に教えこむ技術が落ちたのか、その意識が落ちたのか、それら全ての及第点のラインが低くなっているのか。あんまりこういうの見たくないよね。
いやーしかし大好きだったアドマイヤグルーヴの子だから応援してたんだけどまさかあんな勝ち方するとはねー。そもそも前走負けて当初は出られるのかって問題もあったし、応援はしていたけど正直勝つイメージも湧かなかったし、でも能力は高いんだろうと思っていたし、でも中山は初めてだし、いわゆる惑星ってやつだった。スタートして後ろに下げた時はこりゃだめだと思ったけどねぇ。
とにかく、あんな脚使ったんだから怪我なく無事にいってほしい。いいもの見られたよ。スカッとした。
リアルスティールの福永は先行してちょっとビックリした。"これぞ皐月賞の理想的な乗り方"という攻めの騎乗をして本当に完璧に進めたと思う。残り200mの時点でこれはもう間違いなく勝ったと思ったが、ドゥラメンテの強襲に屈した。もうなんというか、持っていないというか……今回はちょっと気の毒になるくらいだったな。
キタサンブラックはこれも皐月賞の競馬って感じだったけどまぁ頑張ったほうでないかい。他の有力馬に能力を存分に発揮されてしまうとこの馬はちょっと厳しい。先行馬が少なければダービーでも……うーんどうかな。
クラリティスカイが逃げたのには驚いた。ここ1~2年くらいの横山典はもう常軌を逸していて、見ていて本当に面白い。溜息が出る。やっぱり乗り続けている馬では何かやってくる。
サトノクラウンはダービーが目標だろうというのと、もしこれが来ちゃったらもうしょうがないよねと買い目に入れなかったのであんまりちゃんと見てなかった。さぁここからってところでドゥラメンテに寄られてこれも気の毒だったね。もっと上の着順はあった(が、それでもリアルスティールを捕まえていたかどうかは微妙)。
戸崎は買い目に入れたから気にしてたんだけど何してたの。何ねらいなの。まぁ流れに乗れなかったってところなのかな。
馬券のほうは単勝と2着-3着のワイドという不思議な当たり方をした。それでも1日合計すると負け。なんなの。
今日のレースを見た感じ、ダービーはサトノクラウンとブライトエンブレムが面白いかも。
シャイニングレイもがんばれ。