母父トニービン

明るいところで読んでね

連休にドラゴンボールZ復活の「F」見てきたの術

 

そうそう、連休にドラゴンボールの映画見てきたんですよ。

 

今んとこここにはストーリーのネタバレを書く予定じゃないんだけど一部のネタがバレちゃう可能性はあるので、それが困る方は聖闘士星矢の紫龍の要領で両の目を潰し視覚を絶って心で読んで下さい。わたしも心に訴えかけるような文章を書くので。いやそれじゃバレちゃうのか。ネタバレ問題はこの辺が難しい。

ところで紫龍は日本の漫画の登場人物の中で流血量かなり上位クラスだろうな。ちゃんとひじきいっぱい食えよ。復活の「Fe」ってやかましいわwwwあと紫龍って名前。かなりすごいネーミングセンスだと思いませんか。紫の龍、かっこいい!五飛あたりとはぜんぜん違う。

ちなみに俺やぎ座なんであの漫画だと地味な感じなんですけど、紫龍がエクスカリバーを継いでくれたおかげでちょっとだけ救われた。ちょっとだけど、あるとないとじゃ大違いなんだよ。あんた達にいて座とみずがめ座に挟まれた星座の気持ちわかんのかよ!ちくしょう!おうし座の人は今度一緒に飲みにいきましょう。

 

えーとまず前作の「神と神」はテレビで1年くらい前に見てすごく良かった。ストーリーが面白いとかバトルシーンが良いとかそういうんじゃなくて、昔のドラゴンボールのノリをまた味わえたことがとても嬉しくて見た後に幸せな気持ちになれた。

なんていうかさ、昔のノリを味わうんなら昔の漫画読めばいいのよ。当たり前だけど。でもそうじゃなくて、学生の頃の話をすれば懐かしいのは懐かしいんだけどそうじゃなくて、今この時に古臭くならずにあのノリを表現してくれてることが素晴らしいわけよ。

昔の友達に会ったら自分も相手も無理せずに昔のままのテンションでいられて、話の内容は最近の話題だけどその場の空気は昔のままのノリで心地よく過ごせた素敵な時間、みたいな感じ。

そりゃ100%無理してないのかといったら最近の洗剤のCMのように「100%汚れが落ちているわけではありません過剰演出ではありません」という意味合いでほんのちょっとだけ汚れが残っているのが見える演出になってるのと同じように自分だって100%のmy love is foreverあなたと出会った頃のようにとはいかない。でもそれは演技じゃなくて自然とそうなってるんだし、それを味わいたいわけじゃん。

作品作ってる人はその過程でこのエッセンスを入れようとか意識してそういう方向に作っているんだと思う。もっと強くてもっと悪い奴を出して、それに対して修行して強くなってギリギリ倒すって方向の作品にしようとすればそういうものになるんだから。

あとマイがめちゃくちゃかわいかった。

 

そんで今回は「復活の『F』」ってことでうわぁいよいよフリーザ持ち出してきたよーとか最初は冷ややかだったんだけど、Twitterでフォローしてる人ら数名のつぶやきを見る限りではかなり良かったみたいなんでちょっと見たいかもなぁうーむとぼんやり思ってた。

そんで休みに入ってメシ食いに行った時に話題に出したらじゃあ見に行こうということになりまして、時間調べたらまぁまぁ悪くない感じだったので見に行ってきた。

 

ストーリーの展開とかよりも、とにかく悟飯の感じがすごく良かった。

天津飯なんか今でもそれっぽい服着てるのに、悟飯の私服はめちゃくちゃ普通の格好で、ショッピングモールみたいなとこに行って一家で買い物してるんですよ。黒縁眼鏡とかして。

悟空だったらそんなことはしません。常に道着で修行をしてます。それがドラゴンボールの主な登場人物です。だから天津飯のほうがドラゴンボール的ではあるわけ。

 

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でも、最終的には18号と結婚して可愛いマーロンも授かってシアワセになれたからよかったなぁ。他のキャラたちと違って、クリリンはひたすら強さを追い求めるストイックな性分じゃないから、戦士としては挫折しても、人生に挫折はしてないということが作品中で見てとれるから、ほっとする。

 

この漫画って強さが足りないキャラクターは話の中心から外されてゆくじゃないですか。徐々に。

ちなみに亀仙人は今回ちょっとそういう部分が解消される。細かい突っ込みは抜きに、あれは今回すごく良かった点だと思う。あとヤムチャは一瞬だけイジられる。次回があればヤムチャはぜひ何か入れてほしい。

 

悟空が一番強くて悟空が話の中心にいるのがずーっと当たり前だったのに、セル編で「おめぇの出番だ!悟飯!」から実は悟飯が一番強いということになって、ある意味主人公交代なわけじゃないですか。

なのに闘うのが好きじゃないとか学者になりたいとか言ってる。悟空の子だってのに。巨人入ったのにFAで出て行った駒田みたいなもんですよ。

そんでセル倒して名実共に最強になるのに、こんどはグレートサイヤマンとかアホみたいなこと真剣に始めてもうちょっとしたお笑いキャラ扱いなんですよ。自分で話の中心から逸れていって最終的には夢だった学者になっちゃう。闘いがメインの漫画なのに。でも一応闘う時には来る、と。競馬でいったらよしだみほの描くフジキセキですよ。

あのー短編の「トランクス編」みたいなのあったじゃないですか、未来の世界からタイムマシンで現代に来るまでを描いたやつ。あの悟飯と今の悟飯の違いっぷりを考えてみてほしい。なんと幸せになったことか。

 

今まさに、これ書いてるうちにドンドン悟飯が好きになってきてる。パソコンだと悟飯って一発で変換できなくて「さとるめし」で変換して「る」を消さないと「悟飯」にならないのにこれだけ悟飯という言葉が文章に出てくるんですよ。どうですか、みなさんにこの愛情伝わってますか。紫龍ったみなさんに伝わってるかどうかはちょっと自信ないですけど。

 

あとマキシマムザホルモンが流れてきたのが面白かった。ついにあいつら公式ソングになっちゃったよ!みたいな。完全に油断してた。あれ何年前の曲だよ。

 

という訳でまとめると、細かい突っ込みどころが気になっちゃうタイプの人はちょっと今回楽しめないかも。

頭カラッポのほうが夢詰め込めるんですよ。お疲れさまです。