母父トニービン

明るいところで読んでね

じゃあいいや

 

世の中にはすぐに「なんで?」と聞く奴がいる。

 

ついそう聞いてしまう気持ちはわかるよ。「こうだから、こうなった」の流れがわかると確かに安心するし、そもそも相手の話を促す意味で言っている場合もあるだろう。

 

でも「紫陽花が好きなんだよね」「へぇ~なんで?」と聞かれるのは非常にめんどくさい。

なんでめんどくさいの?そんなこといちいち考えていないから。俺はなぜ紫陽花が好きなのか、ということについて考える必要は果たしてあるのか。

 

最近何かを「好き」と表明するのが億劫になっている。「なんで?」とか聞かれたらめんどくさいから。

紫陽花の場合は「子供の頃実家に咲いてたから」と答えて誤魔化すが、それは理由になっているようで実は全然理由になってない。実家にゴキブリいたけどゴキブリは嫌いだもん。

 

色が好きとか形が好きとか、なんかそういう具体的なのあるのかな。考えてもわからん。あー色は紫と水色の間くらいが好きだな。

他には・・・この季節が好きだからその象徴である紫陽花ごと好きになったとか。あれ、それっぽいの出てきたな。考えたらそんな気がしてきたよ。でもちょっとなんか違う。

もしそこから「なんでこの季節が好きなの?」って聞かれたらもうどうしようもないな。紫陽花が咲くから、って答えて無限ループに追い込むか。

 

こういうブログなんてものは割と一方通行になることが多いので「それ、なんで?」と聞かれることは少ない。俺はネット上で愛想良く振る舞ってもいないので尚更聞かれなくて済む。

それでもみんなは自分が好きなものをきちんと言葉で人に説明して納得させてあげられていてすごいよなぁ、と思う。人のブログを読むと本当に感心する。

たまに好きだった馬の話書いてて「あぁこんなところが好きだったんだなぁ懐かしいなぁ」とか思ったり改めて書くことによってまた好きになったりするんだけど、俺はこいつのこういうところが好きなんですって説明はたぶんできてないんだよね。

あまり明文化したくない部分があるんだろうなきっと。したくないからやらなくて、だからできるようにならないんだろうか。じゃあいいや。なんか文章書いてる中で決定的にできない表現のジャンルがある気がするんだよなー。そこがはっきり輪郭を持っていないのでどんな部分なのか自分でもよくわかってない。

 

 

なんで?には、なんでも、って返すのが一番いいのかな。

子供の頃によくあったじゃん、母親に何か言われて「えー、なんでー」って言ったら「なんでも」って返されるアレ。最強のやつ。

 

アレが最強なのか、母親が最強なのか。