すげー。文字に起こすとより実感が湧いてくる。実はまだあんまり実感が湧いてないんだよ。
はー信じられん。
ずっと信じていたものが長い時間の後に現実になると、今度はその現実が信じられない。なにそれ。
いつでもG1を勝てるくらいの実力がある馬だと思っていても、現実的にはそこから少しずつ遠ざかっていってるのかもしれないな・・・実際に勝てていないのに、ムキになって「こいつは強いこいつは強い」と意地を張っているだけなんじゃないのか?とどこかでぼんやり感じたりもしていた。
基本的には強気でいたけど、あまりに結果が出てなかったから、さすがにたまに不安になってくるのよねやっぱり。
今回の結果が出て、「ほら見ろ!」とはあまり思わない。俺の主張がレース結果として表れたことへの嬉しさではないから。まぁ友達には見たかこの野郎って言うと思うけど。
俺だって毎回まともな予想をした結論でロゴタイプを買っているわけじゃないし、モーリスを正攻法でねじ伏せる自信まであるわけじゃない。
それが、結果出すのがいきなりG1だから。そりゃ実感湧かないっすよ。
「やっぱり続けて頑張っていればいつかいいことあるよね!ずっと頑張ってたもんね!」的な受け取られ方が大半なんだろうけれど、そういうことは全然思わない。
だって何回も言うけど、G1を勝てる馬だと思ってたから。不安もあったけど。
そうそうモーリスはずっと掛かり通しだったね。この距離であそこまで掛かりっ放しなのなんて滅多に見ない。1分半のレースで1分間掛かってたもん。
っていうか日本人の騎手ならあれだけ掛かるともう行かせてるんじゃないかな。海外では「馬を抑えきれないのは騎手としての恥」といわれている、とどこかで聞いたことがあるから意識の違いはありそう。日本だと「馬が掛かっちゃったんで今回はごめんなさーい」みたいな言い訳をよく目にする。
とりあえず1回のスポット騎乗だったろうから、確実に調教師のオーダー通りに乗ろうという意識も作用していたのかもしれない。知らんけど。
それでも2着に入るあたりに他の馬との歴然たる差を感じるものの、とにかくモーリスファンには災難だったな。いや俺もモーリス好きだけど。
あれだけ掛かりまくる姿を実際に目にすると、なかなか中距離を使いづらいってのもわかる。
ただなぁ、こういう良い結果が出たら出たで「じゃあ秋は天皇賞を勝とう」なんて思ってしまうから、何と言うか、大変だよなぁ。これだけ苦労して再びG1を勝ったのに、次のことをどうしても考えてしまう。
欲が出るっていうんじゃなくて、いやそれもあるんだろうけど、今回の場合はいろいろ上手くいって勝ったのは誰の目にも明らかなわけで、次は強さを見せて勝ってほしいなんて思ってしまう。
もし仮に今年カープが優勝しても、来年の今頃には「連覇いこう」なんて思ってるのかもしれないな。
どこがゴールかなんて、別にそんなもの設定されていないんだけど、それ故に良い結果が出ると要求する水準が上がっていって「もっともっと」となってしまうのはなんだか悲しくもある。
みんな知ってるかわからないけど、息子のほうは6歳にして安田記念走るの初めてだったんだよ。こいつを父ちゃんだと思ってもう1回レース見たら感慨深いかもしれない。毛色全然違うから無理があるかな。
いやーしかしこんなに嬉しいことはないね。