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母父トニービン

明るいところで読んでね

昨日の夜は寒かったから

 

香港国際競走が終わり、有馬記念を前にして一区切りついた心持ちでいる。
 
ロゴタイプがレースを迎えるにあたっては、当日が近づくにつれて不思議と穏やかな気持ちになっていって、最後かぁ、最後なんだなぁ、と繰り返し思うだけだった。
勝ってほしい、行け!という、いつもの情熱はあまりなかったように思う。それは天皇賞が最後だった。あの時、ゴールして少し経ってから一気に感情が高ぶったのは、(そういうのは)これで最後だ・・・とどこかで感じていたからなんだろうなぁ。
友人に頼むこともできたが、今回は馬券を買おうという気にならなかった。
 
ロゴタイプはスタートで遅れた。ちょっと笑ってしまった。嘘だろおいw、そうかぁ、最後なのになぁ、駄目かぁー、うん。
それであの差なら、まともに出ていれば勝ち負けだったかもしれない。もったいないと言う人もいるだろう。でもそうじゃないんだ。上手くいかない馬がいれば、そのレースで上手くハマる馬もいる。
それも運命・・・なんて考え方でいつも競馬を見ているわけじゃないが、安田記念は間違いなくそういう面がある競馬だったし、あのレースがあったから今回の結果にも納得できたんだろう。
 
香港カップではモーリスが信じられない強さを見せて、一番強い時に底を見せないまま引退を迎えた。これはもう堂々たる種牡馬入りだ。
エイシンヒカリは自分の競馬をやり切って沈んでいった。「三振かホームランの馬」とレース後に武豊が語った通りの、打ちにいったスイングだった。
 
それぞれ強い馬でも、終わり方にはいろいろな形がある。
またこうやって見送っていくんだな。
 
見届けられてよかった。怪我による引退でなくてよかった。
なんだかほけーっとしちゃうよ。
 
ロゴタイプと同級生のスマートレイアーは来年も走るらしい。
ラブリーデイはどうするんだろう。あいつが一番稼ぐなんてなぁ。さすが金子さんの馬ってところではあるけれど、わからないものだ。
 
キズナが勝ったダービーの出馬表なんか眺めていると、なんだかホロリとした気持ちになってくる。
 
いろいろあった。
 
昨日の夜は寒かったからゆっくりと湯船に浸かって、そんな思い出に身を沈めていた。
きっと酒飲みの人なら、こんな気分の時にはとっておきの銘酒で一杯やるんだろう。