母父トニービン

明るいところで読んでね

地元民がさいたまクリテリウム見てきたよ 2017

今年も行ってきたよ。2013年に始まって、もう5年目だよ。すごいなぁ。

しかし毎年雨が降らないねぇ。最初の年だけ雨っぽかったけど昼頃には止んでくれたんだよね。

 

今年はコースが変わった。メインのクリテリウム(周回)レースの距離自体は、3.1kmのままで変わらず。

 

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ずっと工事やってたでかい病院が完成したり、地図上でいうサイクルフェスタの周囲に新しい道路ができたりして、レースの中心が駅の西側から東側に移った感じ。これによって個人的な見所だった、京浜東北線と世界的選手達の併走はなくなった。

地図で真っ白に見える通りに、まだ東側は道路が出来ただけで周辺に何もないのよ。去年までの「選手が街中を駆け抜ける感」とは少し雰囲気が変わったかな。これからはこっち側がメインになっていくんだろうね。

 

 

もう5年目ともなると慣れてくるどころか毎年恒例すぎて、クローゼットからさいたまクリテリウムTシャツを引っ張り出すことも忘れたまま家を出てきちゃったよ。

地元イベントだからこその油断。むしろこういう油断こそがイベントの定着してる証といえるのかもしれない。

今年もまたずーっとコースの周りを無駄に歩いてきたよ。悪魔おじさんも見られたし、本当に贅沢な散歩だった。

 

今年はサガンやバルデの人気若手選手が不参加だったり、3連休の中日だったりで、観客も減るんだろうなー(そしたら観戦しやすくなるなー)と勝手に思ってた。でもそんなに減ったって印象はなかったかな。

去年と場所が変わって比較しづらいとはいえ、むしろ増えてたような感覚もあったりしてよくわからん。連休をうまく利用して、前日のイベントと今日のレースと両方を観に、人によっては一般参加レースで走りに、遠方から前乗りで来た人もいたりしたのかもしれない。知らんけど。

逆に、なんとなくご近所っぽいファミリーや老夫婦の観客もいた。みんな毎年来てるのかな。レースの後にコクーンで買い物でもして帰るんだろうか。

それにしても新城のアタックは、みんなが盛り上がるよね。その声援の中に自分もいられることが嬉しい。あれは本当に一体感のようなものを感じたなぁ。

 

 

俺は走る選手を観ながら歩いているだけなので、全体のレース展開はぼんやりとしかわからないのもいつものことだった。残り周回数もわからないもんね。どうせ帰ってからレースの録画を観るから、まあそういうのは後でいいのよ。

と思いながらも、ラスト何周かは会場のでかいテレビが見えるところにいた。やっぱりレースを観ている以上、決着のシーンくらいはリアルタイムで観たいものねぇ。

 

レースは七分どころで有力選手4人が大きく抜け出して、この中の誰かで決まるのかと一旦は思った。でもよく考えたら抜け出すタイミングとしてはかなり早いので、後ろの集団はだいぶ離れてるけどもう一度追いついたりしないかな?と途中からちょっと期待してた。

そうしたらバルギルが単独で抜け出したところにラスト1周で集団が追いついてきて、この展開はキッテルとカヴェンディッシュか・・・と思ったら、別府がいい位置にいるんだよこれが。

ゴール直前で別府が出た時はほんとに鳥肌が立った。フミ!フミ!って声に出してたら、それを首太カヴェンディッシュが交わして優勝をかっさらうんだよねー。

これまでツールで何回も見たあのガッツポーズ、今回だけは見たくなかったなー。

 

カヴェンディッシュが勝った瞬間は「いや、自分、ガチやん・・・」ってほんの一瞬だけ思っちゃった。ははは。でもまあ何て言うか、日本人が簡単に勝てない感じだからいいんだよね。もちろんカヴェンディッシュもツールのスーパースターなんだから。

帰って録画観たら、レース後のインタビューで別府が「I really want to win , but KAV is so fast」みたいなこと言ってた。

 

 

まあなんだろ、やっぱり選手達はさすがに慣れているというか、こういうレースの魅せ方も本当にうまいよね。ありがたいわ。

これだけの人気選手が揃っている中で各自ちゃんと見せ場を作って、ファンをずっと興奮させ続けるってすごいよ。誰かがアタックする度に、「うわー」とか「きたー」とかいちいち興奮してる俺がただのバカなだけかもしれないけど。

そういう感じのレースなので、「フルームはツール5回目の優勝の年に勝つだろう」「そろそろ日本チームが勝っておかないと、この先チャンスがあるかわからない」という理由から、今年は新城・別府のどっちかが勝つと予想してたんだけど外れでした。

 

午前中はいい天気でぽかぽかしてたのに、レース後半のから雲が出てきて冷たい風が吹いてひんやりした。レースが終わったすぐ後に雨がぽつぽつ落ちてきた。

ロードレースファンのみなさんの日頃の行いが良いんでしょうね。でももっと良ければ俺が家に帰るまでは降らなかったはずなので、来年はもっと頑張ってください。

 

しかしこういうイベントが定着して、更に毎年少しずつ形を変えながら発展していくなんて、さいたまもすごい場所になってきたよ本当に。数年続いてるイベントって少しずつ地味になっていきそうなものだけど、なかなかすごいことだと思う。

「ダサい」って言葉は「だって埼玉じゃん」が語源という説がそれなりに有力なんですけど、もうそろそろ許してもらえませんかねえ。

 

 

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