母父トニービン

明るいところで読んでね

オジュウチョウサン見てきたぞい

中山グランドジャンプを観に、中山競馬場へ行ってきた。

普段はそんなに障害レースを追っかけてるほうじゃないんだけど、あんな去年の大障害みたいなレース見せられたらそりゃあ見に行きたくなりますよ。

 

土曜日なのもあって昼過ぎまではまあ空いていた。いっても障害レースだしこんなものかなー、と思ってたら特別レースに入る頃からだんだんだんだん人が増えてきて、メインレースの頃にはスタンド席の周りも立ち見でいっぱいになった。

小雨が降ってるにもかかわらずスタンド前にもかなり入ってたね。よく見えなかったけど内馬場も大勢入ってたんじゃないか。やっぱオジュウチョウサン人気あるわ。ぬいぐるみ相当売れただろうな。

 

ところで去年アップトゥデイトの勝負服がいつの間にかノースヒルズ前田幸治)のものに変わってて、あれ・・・なんか、あれ?よくわからんけど生産がノースヒルズだから・・・先のことも踏まえて譲った、とか?くらいに思ってたんだ。

それがまた今年に入って元の勝負服に戻ってたので、何が起きてるんだろう、まさか何かで揉めてたりしないよな?と調べたら、デビュー当初からの馬主さんは今西和雄って人で、今年から同じ勝負服で今西宏枝って人に変わってる。

もしかして、そういうことなのかな、と思ったらそうだったみたい。家族か親族の方が馬主の資格を取得するまで、一時的に生産者の前田さんが預かってたみたいな感じなのかもな。いや勝手な推察ですよ。

もし本当にそうだとすると、去年の大障害の走りには親族の方々が一番感動したんだろうなぁ。そんでそこから自分達の手元に戻すってことは当然、全く諦めてないってことだよ。

 

あとパドック見たらアップトゥデイトすんげえでかいのね。534kg。馬体が白いから余計でかく見えたのかもしれない。やっぱり斤量も背負うし障害はでかいほうがいいんだろうな。

調べたら過去の名馬ゴーカイやマジェスティバイオアポロマーベリックなんかもでかいね。オジュウチョウサンも500kg超え。カラジだけ430kgと極端に小柄なのがすげー不思議。あのスコット騎手の風車ムチは何か鬼気迫るものがあったなぁ、懐かしい。

 

レースはまあマッチレースですわ。

オジュウチョウサンが好スタートからそのまま前につけて、逃げるアップトゥデイトのすぐ後ろでずっと睨みを利かせながら進む。

途中でマイネルクロップがハナを主張しても、それをアップトゥデイトが強引に押さえ込んでまた逃げる。後ろのライバルに息を入れさせずにどんどん脚を使わせる。これによって完全な消耗戦になり、また大レコードに繋がった。

もう白い馬と茶色い馬の対決なのはわかってるんで、向こう正面の障害を越えたあたりからはターフビジョンを見ずに、肉眼でコースを走る馬を見てた。3コーナーの入りで茶色いのが交わして、白いのを置き去りにする。あとは突き放すだけ。残り200mでもうみんな拍手してた。

無事に全馬が完走。2強に果敢に絡んでいったマイネルクロップは早々に脱落して最下位、途中まで一緒についていったクランモンタナも、最後は脱落して6着だった。

 

オジュウチョウサンアップトゥデイトを完全に打ち負かす形で圧勝して、なんか知らんけど涙がポロポロ出てきたよ。いや横に友達いるんだけどな。恥ずかしいなぁおい。

圧倒的なレースを見て涙が出るのはどういう感情の流れなんだろうか。点数を絞ったせいで3連単が外れたのも作用しているかもしれない。

こんなに強い馬がいるのか。いるんだ。ただ勝つだけじゃなく、最後の最後まで全てを賭して王者に抗し続ける相手がいて、それをねじ伏せてこそ真の王者になるのかもしれない。まるでタイトルマッチで相手を倒して初めてベルトが巻ける、ボクシングのチャンピオンのようだ。

前チャンピオンも本当に天晴れだった。何がすごいってさぁ、直線でオジュウチョウサンがグングン突き放してゆく後ろ、最終障害を飛んだところでアップトゥデイトと後ろの馬がかなり接近してるのよ。後ろからしたらよっしゃ2着うめぇってとこなんだけど、そこからアップトゥデイトがまた盛り返して3着に9馬身の差をつけてゴールするってどんだけよ。

林騎手も引退目前なのでやれるだけやり切っただろうね。しっかし勝利騎手インタビューで、アナウンサーに振られたとは言いえ石神騎手が2着の林騎手に向けてその場でコメントするなんてけっこう珍しい事象なんじゃないか。これも本当に2頭と2人のマッチレースだったってことの証左だろう。

あの2頭を、リアルタイムで見ることができている喜びを噛み締めたいね。

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オジュウチョウサン | 競走馬データ 主な勝鞍:中山大障害、中山GJ

アップトゥデイト | 競走馬データ 主な勝鞍:中山大障害、中山GJ

 

障害の中でも特に難関とされる大竹柵と大生垣は、例年なら最後方の馬まで飛越を終えたところで一斉に拍手が起こる。でも今年は2強がクリアした時点でもう大きな歓声と拍手が起こってた。それがアカンとかそういうんじゃなくて、これ、あの2頭が新しい障害ファンを相当獲得してるんだろうなぁと感じたよ。

まあそれは俺も含めてなんですけど。やっぱ生で観ると全然違うねー。たすきコースを馬が駆けてゆくのは観ていて面白かった。

 

見に来て本当によかった、と思えたのは久しぶりだった。

 

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