っていうか冷静に考えたら古代ローマ皇帝の彫像を生で見たのって相当すごい出来事だったわ。なんかルーブル美術館にある美術品が日本に来てたんだとさ。ツールドフランス最終日に見えるあの三角のやつだよなたぶん。
すごくない?フランスとかめっちゃ遠いし行ったところで言葉もジュテームとセボンとオルフェーヴルしかわかんないのに、電車で行ける範囲にアウグストゥスのほうから来てくれるとかこんなありがたい話はないわ。いやーよう来たよう来たグラッチェグラッチェ。ゆっくりしていってね。
ティベリウスの大理石の全身像はすげーでかかった。腕とかめっちゃ太いの。なんか元々が軍人で実際に体格もよくて強かったらしい。実物はアウグストゥスよりよっぽどカイザー感あったんだろうけど、皇帝じゃなくて"第一人者"感を前面に出してる像じゃそのへんの差異まではよくわからんな。
アウグストゥスは司祭モードでトーガ被ってる胸像だった。うおおおおおおおおおおおおおアウグストゥスだすげええええええええええええってなった。美男子だった若い頃の姿の像しか作らせなかったらしいって塩野七生が書いてて、確かにティベリウスと見比べると顔のつくりにはあどけなさみたいなものが見えた気もした。
あとカラカラの胸像もあった。本に同じ像が載ってたけど書かれ方からもなんとなく野蛮人寄りな印象を持ってた。でもなんか実際の像を見たらすげー格好良いと思った。まあ本人とどれくらい似てんのか知らんけど、聡明かつ剛健で精悍な感じの目つきと口元に見えた。この出来なら皇帝本人も気に入ったんじゃないかな。
ハドリアヌスの横顔のやつもあったな。そうそう、何かあるたびにローマに反乱を起こしてすぐ撃退される、当時ネットがあったら人気者になっていたであろうミトリダテスさんもいた。鼻が欠けてた。鼻が欠けてる像けっこうあったな。まあそれくらいの損傷で済んでるほうがすごいと思う。スマホだってすぐ画面割れるのに。
ナポレオンが皇帝になった時の像もあったけどナポレオンよく知らんからへーって感じだった。いい感じのとこに格好良く飾ってあった。大理石なのに羽織ってるローブみたいなやつのふわふわ感がすごかった。マリーアントワネットの小さいやつもあったな。あの時に見といてよかったーと思う日がそのうち来るかもしれないから一応見といた。
古代ローマの硬貨を握ると当時の庶民の感覚に近付けるような気がするのよねって塩野七生が書いてて、見るだけでもできたらなーと思ってたら展示はなかった。あと展示の目玉になってた『美しきナーニ』みたいなやつはあんまりピンとこなかった。絵より彫刻派なのかもしれない。
しかしこうなってくるとカエサルとかマルクス・アウレリウスとかコンスタンティヌスの凱旋門とかも見たくなっちゃうよな。凱旋門運んできたらチケットいくらになるかな。なんかアマゾンでカエサルの胸像が3000円で売っててうける。
ワールドカップおもしれー。ロシアがいきなり圧勝したりアイスランドがにアルゼンチンに追いついて引き分けたりしててすげーおもしれー。
なんつーのかな。大会感がすごい。あっちのグループでああなったりこっちのグループでそうなったりする感じ。野球のペナントレースともツールドフランスとも有馬記念とも違うこの大会感たのしいな。キャプテン翼とかにありそうな「決勝で会おうな!」みたいなことを言ってきたやつのほうが調子出なくて無名の学校に負けちゃうみたいな。
クロアチアとかイングランドとかの見たい試合に限って深夜なのがちょっと残念だけど、あんまり見まくるとベスト8が決まったくらいで飽きるからそれも気を付けないと。もうだいぶ知ってる選手も減ってきた中でメキシコにマルケスがいたのはテンション上がった。
しかもなんか日本勝っちゃうし。いきなり相手がハンドしてレッドカードでPKとか、こんなことあるんだなぁ。
そんで追いつかれたのが前半40分だったのが救いだったのかもしれないね。ハーフタイムまでは完全にバッタバタになってたし、どこか他のタイミングだったら大きく崩れてたかもしれない。ケーヒルにやられたオーストラリア戦とかもそうだった。
でも、まあ、何て言うか、頑張ったねほんと。その忌まわしきオーストラリア戦と、前回のコートジボワール戦の鮮やかな逆転負けと、相手が退場したのに守り切られたギリシャ戦と、そういうのに打ち克つみたいな感じ。
強いチームかっていうと見た感じそのへんはまあちょっとあれだなってところなんですけど、もうここまできたら強い弱いじゃなくて勝つか負けるかだから。あとで振り返った時にここがピークだったって可能性もないことはないけどそんなの関係ねぇ。次の試合に期待を持てるこの期間が最高なんだ。
交流戦はいきなり西武と当たってどうなるかと思ってたらジリジリ厳しくなりつつも楽天に3タテでパリーグ貯金ができて、がんばれ5割がんばれと思ったら5連敗して借金4で終了した。防御率5.60で最下位だってよ。
交流戦に入るちょっと前から先発陣がだいぶ調子を落としてるんだよなー。大瀬良はすんげえ安定してるけどそりゃ毎回毎回勝てるわけじゃないし、あとは岡田が頑張ってジョンソンまあまあくらい。どっちにしても打てなきゃ勝てない。他の谷間のピッチャーの試合はほぼ確実に負けてる。
福井帰ってきたけど今んとこなかなか厳しそう。帰ってきたっていうか使わざるを得ないみたいなとこもあるよなー。少なくとも「待たせたな!」ではない。九里が完投勝利したのはよかった。すごく。
打線は松山と野間がずっと調子良くて鈴木誠也も調子戻してる感じあるけど、いかんせん1・2番の田中と菊池がぜんぜん打てない。そういえば優勝する前の年も1・2・3番が振るわなかったんだった。がんばってくれー。タナキクマルとかそういう愛称がつくような固定メンバーが崩れ始めると嫌な空気出てくるんだよな。
ここが辛抱のしどころなんだろうか。未来が見えないのは辛いなぁ。って言っても実際首位でまだ3.5ゲーム差あるんだよな、冷静に考えて。