母父トニービン

明るいところで読んでね

my life is a normal life

なんかみずほ銀行のオリンピック応援みたいなCMでナンバーガールが流れてて、さぁオリンピックへ!みたいな気持ちになるはずなのにものすごく懐かしさを感じてしまった。そうじゃなくて未来の話をしなさいよ。当時スーパーカーが好きな人は絶対ナンバーガール聴けば絶対好きになるよ、みたく言われてたんだけど聴いてみたらなんか全然違う感じがして興味が向かなかったんだよなー。お前こんなに違うのによく断言したな、と思うくらい違って聴こえた。向井秀徳とか椎名林檎みたいな湿度の高い密室で歌ってそうな人って全然好みじゃないのよね。なんというか風が吹いていない。Coccoはけっこう風吹いてると思う。

じゃあなんでナンバーガールに懐かしさを感じたんだ?と思ってOmoide in my headを聴いてみたら確かにスーパーカーにめっちゃ近い何かがあってすげーびっくりした。これは何だ。ギターの音なのかな。関係ないけどギタリストを誉める時は演奏テクニックを誉めるよりも音がいいねって言うと喜ぶからね。トランペットやサックスの場合は微妙に違って、いい音出すねって言うと喜ぶ。ギターは曲を作ってく過程で音を作り込んでからライブに臨むけどホーンはステージ上で音を出すからその違いになるっぽい。ボーカルはかっこいい/かわいいって言っときゃ大抵喜ぶ。ドラムとベースは別に誉めなくていいと思う。

なんか最近ドラムを叩いてみたくなって、ふらっと貸しスタジオ行って練習したら部屋の中めっちゃ寒かった。ベタな話だけど普通に手と足が一緒に動いちゃうんだよね。ハイハットバスドラムどっち寄りに意識を置けばいいのか全然わからんしなんというか音を置いてるだけだから音ゲーやってんのと一緒なんだよなー。そんでちょっと慣れてきてブリグリのThere will be love thereあたりならいけるんじゃねと思ってやってみたら全然だめだった。ズッタンズズタンだけならいけるんだけどタドッドドコドドンとそういうのができない。じゃあある程度覚えてから練習すればいいんでないのかと思って楽器屋で軽く楽譜立ち読みしちゃおうと思ったけどブランキージェットシティの次がもうブルーハーツだったからブリリアントグリーンは置いてなかった。いや現役に近いほうを置いてくれよ。結局自分で曲作るのが一番手っ取り早いんだけど、そうじゃなくてコピーがやりたいんだよ。

そうそう春先にライブやった時もコピーバンドだから楽しかったんだよなー。なんかいきなりバンドやることになって、あらいいですねぇっつって久々の顔合わせしたらまた俺の人生にこいつが登場してくるんだなーってなんか笑っちゃった。20世紀少年じゃねえんだよ。縁って不思議だわ。そんで一番最初の音合わせの日、真冬のめっちゃくちゃ寒い平日の夜にベース担いでちょっとワクワクしながら近所のバス停まで歩いてく途中に「あぁ、あっという間に終わっちゃうんだろうなぁ・・・」と思ったもんだったけど本当にあっという間だったわ。ライブそのものよりもそこへ向けてみんなでワイワイ練習してるのがなんかいいんだよね。桃太郎だって鬼との戦闘よりも出生から鬼ヶ島を目指す道中のほうが詳細に語り継がれてるじゃん。

本番当日が近づいてきて、あーもう終わっちゃうんだなーって感傷的になるあの感じたまらんかったなー。やっと自分がバンドやってることに慣れてきて、指の腹の皮もちょっと硬くなってきたと思ったとこでおしまいですよ。当日にはもうライブそのものはおまけみたいなもんだなと感じてたからね。本番もまあ緊張はあったけど緊迫感は全然なかったし、あーいまのとこちょっと演奏ミスったなーって2回くらい思ったらもう終わってた。ライブ翌日は疲れ切って一日ぐったりしてた。もうライブハウスみたいたとこに一日いると消耗しちゃってなかなかきついんだよね。そんでそこから何日もしないうちに普段のテンションに戻って今に至る。そんな普通の人生でござる。