母父トニービン

明るいところで読んでね

空前絶後の超絶晴れ男で天気を愛し天気に愛された俺が『天気の子』観てきたwwww

夏休み終わったからもうガラガラだろうなーと思って観に行った。開演10分前にもかかわらずほぼ真ん中の席が取れた。

中に入ったらやっぱりガラガラで、取った席の真後ろに人がいたからその席に荷物を置いてひとつずれたとこに座った。そしたら予告が始まる直前に若い女の子が一人で小走りで入ってきて、真面目な人なのか知らんけどどこでも座れるのに俺のすぐ隣に座ったから恋の始まりかよと思ってつい肘掛けを譲った。

お互い良い映画鑑賞にしような!とか思ってたけどお腹空いてたから静かなシーンの度にお腹鳴っちゃって、あーごめんねあーほんとごめんねってなった。

 

なんか観終わってスッキリするというか、肩が凝らないというか、後を引かないっていうのかな。ちゃんと食べきれる量の、とても良い映画だったよ。

君の名は。』は序盤のスピード感や急に物悲しい雰囲気になるところや終わりのハッピーエンドでインパクトと多幸感がとにかく強かったけど、『天気の子』はなんか健やかに観終えられたという感じがする。明日の寝起きはすごく良さそう。

 

最初のほうは東京こわいなーと思いながら見てた。そうそう企業名そのままの看板出まくっててびっくりした。クレヨンしんちゃんみたいにサトーココノカドーとかTATSUYAとかやると笑っちゃうからかな。あれ全部広告料もらえるんだろうか。あとバーニラバニラバーニラ笑ったわー。そういや公開当時ちょっと話題になってたよな。

なんか最初から最後までずっと東京東京言ってたけど最後のほうに出てたあの天気図だと埼玉もめっちゃ降ってたね。いやあのシーンでは「関東全域」って言ってたか。ずっと東京の話してたのに関東の地図なんか映すから埼玉がどうなってんのかとか急に気になり始めちゃったんだよ。

江戸時代はすぐそこまで海だったみたいなこと言ってたけど、浦和レッズの「浦」にさんずいが付いてるのは、昔は浦和もすぐそこまで海だったからなんだぞ。浜松町が水没してるんならあっちのほうも沈んでるだろうね。

 

お盆の話するシーンがあったのいいよね。『君の名は。』の組紐みたいにもっと長くても良かったと思うけどな。でもあんまりいろいろ広げると「うちの地域のお盆と違う」とか言い出すやつが大量に出てきそう。

そうそうあと最初のほうに女の子が怒りながら歩いてく姿が、『魔女の宅急便』でキキがトンボにナンパされて怒りながら歩くのとそっくりでよかった。

それと途中で一瞬競馬のシーンがあって、あの女の子がいればベッラレイアももっと重賞の二つや三つ勝ててたんだろうなーと頭をよぎった。ナリタトップロードだってあそこまでテイエムオペラオーに差をつけられることはなかったかもしれない。

 

主人公はなんで家出したんだろうなーまあ後から家庭のこととか描かれるんだろうけどなーと思ってたけど結局ほとんど出てこなくて、でも観てるうちにべつにそんな設定とか経緯とかどうでもよくなってきちゃって、これから何が起こるのかにしか気持ちが向かなかったのもよかった。

細かいことが気にならないくらい面白かったのか、細かいこと言わないから面白かったのかどっちかな。『君の名は。』は前者だったけど、今回は観ながらけっこう冷静にいろんなこと考えてた気がするから後者かな。

なんか警察署からすげー簡単に逃げ出せちゃったり、パトカーから原付二ケツで逃げ回ったり、線路の上をたったか走ったりしてて、やっぱこういうのだよこういうの、と割と素直に思えた。フィクションというものの良さを存分に感じさせてくれる映画だった。

 

と言いつつひとつだけ気になったんだけど、銃が出てくるのはなんか理由があったのかね。そこだけなんか気になっちゃった。理由もなく出すようなもんでもない気がするしなーって考えたけどそれらしい理由を見出せなかった。

一発目より二発目のほうが「救いたいという確固たる意志があった」という表現なのかな。じゃなかったらなんかのオマージュとか。

 

後半でおいこれエヴァじゃねーかよと思い始めて、あの時はシンジさんに感動したけど新海誠はどうするんだ?と思って観てた。そしたら加持さん的な立ち位置の須賀さんが警察官から主人公を半ば衝動的に救うシーンでかなりグッときちゃったよ。そっか俺もうそっちサイドに感情移入する年齢なんだよなーと再認識した。

そんで小栗旬ぜんぜん気付かなかったわ。べつに小栗旬の声とかそんなに知らないけど。まあでもこれたぶん声優じゃなくて俳優の人がやってるパターンのやつだなーという予感はあった。

そんでひとつめの台詞からいきなり棒読みのやつがいて、誰だこいつ絶対エンドロールで確認しようと思ってずっと楽しみにしてた。最後に答え合わせしたら本田翼だった。