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2019 JBC浦和観戦レポート

そうそう、この間、浦和競馬場JBCに行ってきたんですよ。

 

JBC2019特設サイト

 

いやーJBCですよJBC。ジャパン・ブリーディンなんとか。なんだったか忘れたけどとにかくすごいんだよJBC。一日にG1が3つ行われるからね。

まず浦和でG1やるのが初だもん。なのにいきなり3レースだよ?初めて買ったガリガリ君がいきなり当たって新しいのと引き換えたらまた当たる、ってのが3本続くくらいすごい。

 

 

とりあえずG1一発目のレディスクラシックに間に合えばいいかなーってなめた感じで行ったら、なんやかんやでけっこうギリギリになっちゃった。

どうやら新スタンドはかなり混んでるらしいので、馴染みの旧スタンドに入った。おいおい券売機にめちゃくちゃ人が並んでるぞ。ひとつの券売機にそれぞれ20人くらいいるか?とにかく俺も馬券を買わなきゃ始まらん、とマークシートを一枚取って列の一番後ろに並んだ。

なんか初めてJRAのG1を見に行った時を思い出したなぁ。あの時も馬券買うのにすごく並んだんだ。それ以来G1レースの日は早めに予想してなるべく前のレースまでに買っておく習慣が身に付いたから、こんなに長い列に並ぶのは本当に久しぶりだ。

 

でもねー、レース自体には興味あるのに肝心の出走馬にはあんまり興味が向いてなかったから、競馬場に着いた時点でレディスクラシックは出馬表すら見てない状態だったんだよ。まさか券売機に並んでから予想を始めるとは思わなかった。しかも人が密集してるからなのか、スマホで出馬表を開こうとしてもなっかなかネットに繋がんないのよ。

やっと画面に出てきた馬名を眺めて、うーん・・・まあこれでいいや、って赤ペンで1番の単勝をマークして、順番が来るのを待つ。半分くらいまで進んだところで、あの締め切り前の「ぱらぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱっぱっぱっぱっぱん」って音楽が流れてきちゃった。

いやもう間に合わねえだろこれ。次のレースはある程度固まってるからそっち買っとくか?あーそっか、マークシート1枚しか取らなかったんだよなー。失敗した。

 

俺の前にもう一人いる状態で「発売を締め切りました」ってアナウンスが流れて、べっべつに俺だって戸崎なんか買いたかったわけじゃないんだからねっアンタが小回りのコースで内枠に入っちゃったから・・・とか思ってたら順番が回ってきた。周りの様子を見た感じ、まだ締め切られてはなさそう。

あれ?買えちゃうの?いや当たる気しないんだけどなー参ったなーと思いながら機械に金を突っ込んで、マークシートを入れたら締め切られてた。なんだよ。まあしゃーないか。出馬表を見たのが数分前だもんな。

っていうかそもそも馬券が買いたかったのはレースをより楽しく見るためであって、一番の目的はレースを見ることなんだよ。すぐに切り替えてスタンド側に移動した。当然、人でいっぱいになってる。

スタンドに出るガラス戸を開けて、オヤジに舌打ちされながらなんとかスタンドに出ると馬場が見えた。砂がいっぱいあるねー。っていうかここゴール遠いなおい。それでもこの人口密度ってことは、新スタンドだったらもう身動き取れないだろうな。

 

レースは武豊が勝った。ゴールから遠い位置でも勝ったとわかる圧勝だった。

いやあの人、つい昨日の朝にアメリカでマテラスカイに乗ってなかったっけ?すごいなぁ。

 

ビジョンに大写しになった武豊のインタビューを横目で見ながら2階に移動して、次のスプリントの買い目を練る。

ミスターメロディもコパノキッキングも全く買う気が起きないし、今日の3つのG1のうちどこで浦和の馬を買うかといえば、このJBCスプリントなんです。ここなんです!ということで逃げ馬ノブワイルドの単勝馬連を買った。

 

さっき1階で券売機に並んだ感じからして、メインのJBCクラシック直前なんて馬券買うのにもっと時間かかるだろうし、そうなると買った後の観戦場所の確保も相当危うい。今のうちに2レース両方を買っといて、スプリントとクラシックの間は無駄に移動しないことにしよう。

クラシックはもうオメガパフュームとチュウワウィザードの2頭で間違いないはずで、3着に何が入るかを考えるだけだしね。2強→2強→5頭の3連単にした。

買い目さえ決まっちゃえば、次はなるべく良い観戦場所への移動が最優先になる。疾風の如き素早さで馬券を買って、さっきよりももっとゴール寄りに移動してからスタンド側に出た。

旧スタンドにいる時点でまだちょっとゴールは遠いけど、競馬場に遅く来たわりにはまずまず悪くない位置だろ。

 

JBCスプリントはノブワイルドが絶好のスタートを決めて、「よっしゃ出たぁ!」って叫んじゃったよ。心の中で。

でももう3コーナーで手応えがいっぱいいっぱいになった。あー、まあ、しょうがないかねぇこれはねぇと思ってたら、それを交わした藤田菜七子のコパノキッキングがどーんと抜け出すのよ。

一気に歓声がめちゃめちゃでかくなって、沸いてる!浦和沸いてる!と思ったところでなんか迫ってきた。なんだあれ?誰?なんの勝負服?と思ってたら周りの歓声からどうやら大穴ブルドッグボスらしい。俺の目の前を過ぎたあたりで追いついて、ゴールの手前で交わした。

そっちの浦和所属馬かよ!なんか近くに単勝とったらしくてめっちゃ喜んでるやついるし。腹立つなぁあいつ。もし俺が吹き矢持ってたら首元に毒針打ち込んでたからな。命拾いしたな。

 

ゴールする瞬間の場内の歓声が「おおおおお!おおおおおおおお!?あぁーっ」っていう感じで、大相撲で若手力士が鶴竜あたりをいいとこまで追い詰めたけどやっぱり負けちゃった時みたいだった。ああいう種類の歓声を聞いたのって初めてかもしれない。

負けた本人は悔しいだろうけど、俺は勝って欲しいとも負けちまえとも思わずにヘラヘラ見てたから、観客の反応含めて面白かった。マジでみんなが菜七子応援してたもん。見たい!勝つとこ見たい!って感じだった。

外枠からちょっと厳しい競馬になったから、その分最後に止まったのかもなぁ。でも、これ以上ないと思える見事な騎乗だった。

 

 

次のJBCクラシックまで、間隔が30分ある。

もう馬券は買ったしすることないからスマホでなんか見てようとしても、相変わらずやたら重くて全然読み込まないからすげー暇だった。いつもは死に物狂いで予想してる時間だからあっという間なのにね。同じ場所に立ちっぱなしでいたら腰痛くなってくるし。

 

レースではゴールの瞬間に2強が並んで、オメガパフュームが差し切ってるつもりで配当見て喜んでたらチュウワウィザードがハナ差だけ残してやがんの。ちょっと配当下がってテンションも下がったけどまあいいか、上出来上出来。外れたらたぶん手を出してたけど、これなら無理に最終やらずに済むな。

前の日に雨降ったからレコード出たりしないかなーと思ったけど2秒足りなかったね。キョウトシチーの時どんだけハイペースだったんだよ。

 

 

俺さぁ、初めて自分で競馬場に行って馬券を買ったのが第1回のJBCなんだよ。

開催は大井だったんだけど、「なんか地方競馬の新しいG1レースが始まるんだってよ!」ってことで、でかい顔の友達とワクワクしながら浦和の場外発売に買いに行った。

その時に券売機には先にお金を入れるんだよって友達に教わって、なるほど自分の予想だの買い目だのじゃなくてまずは金があることを先に示す必要があるのか、ギャンブルってそういうもんか・・・と妙に印象に残った。

そんでその時のJBCスプリントで2着に追い込んだ、ブロードアピール複勝が人生初めての的中なんだ。まあ1.3倍を数百円とかだったけどさ。メインのJBCクラシックハギノハイグレイドから買ってだめだった。

その頃は「いつか浦和にもJBCが回ってくるのか」なんて漠然とした希望を持ってたなー。でも設備が整っていないという現実があったから、いつしかそんなことも考えなくなって、あれからもう何年だよ。 まさか先に京都でやるとは思わなかった。

 

今年のJBCクラシックなんかは例年に比べてかなり低調なメンバーだったし、出走予定馬を見たときは浦和記念と変わんねえじゃんかよと思った。これ盛り上がるのか?スプリントの藤田菜七子を見たら半分くらい客帰っちゃうんじゃねえか?って。

でも前の2レースも大いに盛り上がったし、人気2頭の大接戦になったのと、浦和記念とは桁違いの声援があったのと、あと一応当たったのもあって、いいレースになったように見えた。不思議なもんだな。JBCの格に対して足りる内容のレースになったのかはなんともいえないけど。

 

実際混んではいたけど、俺が予想していたよりもかなり動きやすかった。俺なんかだいぶ混んできてから行ってるはずなのに、券売機に長く並んだ以外はあっちこっち移動ししてレースもちゃんと見られたし。

新スタンドの効果はもちろん、係員と警備員が相当数配置されてたのも大きいのは間違いない。旧スタンドの客席近辺にもけっこういて、最前列で立ち上がる人がいればすぐ声を上げて制していたからなんか安心だったし、帰りの誘導も特にストレスとかはなかった。まあ周りが住宅地だから近隣への配慮もけっこう重要みたいだしね。

 

 

チュウワウィザード川田のインタビューを見ながら払い戻しをして、先程も言いましたように最終はやらずに出口に向かうとやっぱりすごい人の流れだった。送迎バスもあっちこっちいろんな駅の方向に出ててびっくりしたわ。

出口の門のとこで、カウンターっていうの?あの交通量調査とかで使う、押すごとに数字が増えるやつ。あれをカシャカシャやってる係員の人がいて、ああそうか、データを取るってことは、それを参考にしてまたここでJBCをやることもあるんだよな、今回限りじゃないんだよな・・・と思った。なんかそれが一番感慨深かったなぁ。

 

まあまたそのうち行きますから。浦和記念あたり・・・はちょっと無理かなー。

ディープインパクトが死んだ

 

7月30日、ディープインパクトが死んだ。

 

兆候といえるものはあった。春先の早い段階で種付けを中止して、「年齢的にも、もうそろそろ何かあってもおかしくないもんな・・・」と感じてた人は多いと思う。

とは言え日本で最も手厚い保護を受けている馬のはずだし、そんなにすぐ大事になることはないかな、とどこかで楽観視もしていた。そもそも馬産地のことはよくわからないし。

知った時は驚いたなぁ。昼休憩にヤフーニュースを開いたらそういう見出しがあって、目を丸くしたのが自分でもわかった。

記事を開かずに、そのまましばらく画面を見ていた。『名馬ディープインパクト 死す』の先にある、細かな情報は必要ではなかった。そうか、死んだのか・・・

 

いろいろな馬の活躍や故障や引退や死を遠くから眺めてきたけれど、こういうのは初めてなのでよくわからないんだよ。

ひとつ年上の全兄ブラックタイドから応援していて、デビュー前の時点で既に話題になっていた弟も同じくらい強いといいなと思って、どうもそれどころの器ではないということがわかって、ダービー馬になって、三冠馬になって、有馬記念を見に行ったらなぜか負けた。

天皇賞でそれまで全く見たことがないような競馬で圧勝して、凱旋門賞を走って、引退レースの有馬記念も楽勝して全く底を見せないまま引退、種牡馬入りすればリーディングを獲り続けて、ダービー馬を5頭も輩出して、死んだ。

現在進行形がストップしてしまったことで、ずっと測りかねていたものがひとつ腑に落ちてしまったような寂しさもある。一方で、大きく口を開けた深い深い穴に小石を落として、耳を澄ませていたらようやく音が返ってきたような、わずかな安堵感もある。

 

 

現役当時、これは本当に強いと認めながらもあまりに騒ぎ立てる外野の声に俺は辟易してしまって、歴史的最強馬を素直に見られない時期もあった。それでも三冠を決めた菊花賞には感動して、凱旋門賞は本当にいい夢を見た。

どこに一番の夢があったかって、武豊という伝説的な騎手のそれも一番勝ちまくっているタイミングでこういう馬が現れたことだよ。100%と100%を掛け算するとより純度の高い100%になるんだよねこれが。

競馬だから、勝つかもしれないし、勝てないかもしれない。結果はどうなるかわからないけれど、これ以上の組み合わせをもう二度と見ることがない、という強い確信を持って見ていた。無事にここまで持ってきてくれてありがとう。

 

いつか日本の馬が凱旋門賞を勝つことがあるとしても、あれ以上の組み合わせはもう見られない。そりゃ見たいしそれが実現したら嬉しいけれど、自分が生きているうちにあれ以上を見られるとは到底思えない。

当時からそう思っていたし、今もその考えは全く変わっていない。レースを走る前の返し馬で、ロンシャンの綺麗な芝の上をゆっくりと歩く姿をテレビで眺めていた時の、満ち足りた気持ちは忘れられない。

あれはまさしく英雄の姿だったよなぁ。あーちょっと泣きそう。

 

 

ディープインパクトは最期に大きく息を吸ったらしい。「息を引き取る」っていうもんな。

英雄が姿を隠したと思うか、ある時代の終焉と思うか、安楽死になった経済動物の最期と思うか、ひとつの命の静かな終わりと思うか、いろんな受け止め方があると思うよ。

 

 

関係ないけどたまたまその次の日に何も知らずに大井のナイター開催に行って、先に来てるはずの友達に電話しようとスマホをいじってたら、いきなりすぐ近くで武豊と和田とデムーロトークショーが始まってめちゃくちゃびっくりした。びっくりしすぎて次のレースでガミった。

 

ディープインパクトの話します - 母父トニービン

 

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ダービー雑感

サトノルークス買ったら3コーナーで終わった。といっても皐月賞のように先行するのを諦めずに、頑張って出していったので内容としてはよかった。17着だったけど。いやリオンリオンより下なのかよー。

まあ良いほうに転ぶ可能性に金を賭けたのであって、たぶん騎手もその可能性に賭けてたんだと思うので、結果の着順がどうこうではない。

要は勝ったロジャーバローズの競馬をサトノルークスができるかってところで、選択を間違えただけで方針は間違ってなかったということにしとこう。同じディープ産駒だし。勝ち馬の生産牧場は重賞3勝目がダービーなんだってさ。どんな牧場だよ。ダビスタでも無理だぞ。

なんかでも前日までどうせサートゥルナーリアだろ知らんわって感じだったのに、ダービー当日になるとテンション上がっちゃうのは不思議だね。レース後はポカーンとしたけど。ああいう感じはエイシンフラッシュ以来かもなー。まあ去年の多幸感を超えるダービーもそうそうないでしょう。

 

 

これほんといい写真だわー。これがスポーツマンシップなのかどうかはべつに知らない。ただこの写真が、ダービーという戦いが終わった後の良いワンシーンを切り取ったものであるという事実のみが存在する。戸崎みたいに笑うときに歯が出る人うらやましいんだよなぁ。

浜中もそんな角度まで頭下げるもんなんだなーって思うけど、実るほど頭を垂れる稲穂なのかもしれないね。ところで浜中が勝ったレースのリプレイ見る時は、ちゃんと馬が真っ直ぐ走ってるかを確認する癖がもうついてる。今回はめちゃくちゃ真っ直ぐに走らせてた。

 

ロジャーバローズも人気薄だったとは言え、ダービーを勝ち切ったんだから秋も頑張ってほしいね。正直なところダービー馬という肩書きをっていうよりも、はいはい枠順枠順ってならないようにしてほしいという思いが強い。

肩書きっていう意味だとダービー馬で一番偉いのはウオッカかもしれないね。勝ったり負けたりだし出るレースを選んでたとこもあったけど、ダービー馬の看板背負って6歳の春まで頑張って天皇賞ジャパンCも勝ったんだから。

まあ当時の実感は必ずしもそういうものではなかったけれども。エイジアンウインズに負けちゃうし、ファン投票で5〜6回1位になってるのにそのうち2回しか出なかったしなぁ。

でも振り返った時にはやっぱり偉いなーと思う。飲酒運転は偉くないけど。死んじゃった時にウオッカのそんなことを書こうとしたらなんか半端になって下書きのままだわ。長いんだもん。

 

 

しかしまあよく毎週毎週レコードが出ますねえ。レコードばっかり出るから競馬がつまらんって言う人もいるけどそれはどういう理屈なのか全くわからんので知らん。新曲ばっかり出たほうがオリコンランキングは面白いけどね。

あんなレコードに価値はない!って怒る人もいるよなぁ。べつに走破タイムの数字はただ計測された数字なんだから着順だけ気にしてりゃいいのにね。オリンピックだって金メダルと新記録は別の話なんだし。いちいち怒ってないでさっさと布団に入って寝付くまでの時間でも計測してろ。

 

それと来週から始まる何勝クラスってやつはやっぱり競馬知らない人からしたら入りやすくなるのかな。基本はレースに勝つことでクラスが上がってゆくけど重賞連対は例外、って説明だと簡単なのか。でも地方上がり/出戻りとかもあるしなぁ。

でもまあどう考えても1600万下のとかほうがわかり辛いよ。なんだよいっせんろっぴゃくまんしたって。そりゃあ今までの変わるわけだから既存のファンは嫌がるでしょうね。俺だって、来年から馬やめてダチョウの競走にしまーすって言われたら嫌だもん。

あと降級制度がなくなって予想をするのが楽になるわー。競走馬を持ってる人からしたら馬を長く使える有難い制度だったんだろうけど。昔より競走寿命がかなり伸びてるし故障もだいぶ減ったらしいから、レース数が増やせなけりゃ回転を上げる方向になるってのはわかる。

そうなると馬の値段の相場って少し下がったりするのかな。大レースの賞金が上がってるからそんなことはないか。

 

10Rのむらさき賞は人の予想にまる乗りしたら外れたけど念のため押さえた馬連できっちり補填した。俺も普通に武豊の馬が勝つと思ってたんだけどねー。その他のレースは完全なる自己責任で外した。

そうそう去年のPOGのまぐれ当たりがすごすぎて、もうこれ以上は絶対ないわーと思いながら10頭選んだら今年は1勝もできなかったよ。去年はnetkeibaで36,000人中の4位に入って商品貰ったのに今年は35,000位以下で、大貧民で革命くらったみたいになった。