物事に偏見を持つ奴にろくな人間はいない
なんていう言葉そのものが偏見だと思うんですけど、偏見ってなんなんですかね。
だいたい普通に生きてて偏らないとか絶対無理でしょ。
昨日こんなツイートが流れてきた。
オタクはみんなエヴァが好きで綾波レイみたいな子が好き、という誤解に基づく発言は、
たいへん危険なので注意しましょう。
何が危険なのかわからない人は、「へえ、野球好きなんだ。やっぱ巨人ファンで長嶋とか尊敬してんの?」と言った相手が阪神ファンだったときのことを想像してください。
— くずは@3日目東ア03b「萌硯庵」 (@kuzuha_ama) December 4, 2012
屁理屈言うみたいで申し訳ないけど、最初に見た時は「いやそもそもこの人が阪神ファンに対して何か誤解を持っているんじゃないか?」と思ってしまった。
でもそこに突っ込みを入れるのは揚げ足取りなんだよね、きっと。
言わんとすることはよくわかるし、実際よく伝わる例えだと思うし、冗談めかして言ってるのもよくわかるし、発言の前後の流れがあるのかもわからないからこの発言を批判するつもりはないのよ。
でもこれ一部の阪神ファンはイラッとするのかもしれないなぁ、って。
「間違った偏見」と「ステレオタイプジョーク」の差ってなんなんだろう。不快に思う人数や割合の差なんだろうか。
いや、面白いか面白くないか、かもな。そうなるとスベった時は間違った偏見になるのか。厳しいな。
これめちゃくちゃ面白い。
○イスラム教徒はみんな過激派
○競馬ファンはみんなギャンブル依存症
○サッカーファンは全員調子乗ってる
○巨乳はバカ
○オタクはブラインドタッチがめちゃくちゃ早い
○ロシア人は仕事しながらウォッカ飲んでる
俺の感覚だと上のほうが悪い偏見寄りで、下にいくにつれて徐々に軟化する感じ。
でも末尾に(笑)をつけるとかなり印象が変わる。やっぱり笑いか。ユーモアは全てを解決するのか。
「ステレオタイプ脅威」ってのがあるんだって。
別にそんな大層な名前付けんでもって思うけど、内容はよくわかる。こわいね。
東京オリンピック誘致の時に滝川クリステルが「お・も・て・な・し、おもてなし」って両手を合わせたのみんな覚えてると思うけど、日本人それあんまりやんねーんだよそのジェスチャーやっちゃうとまたいらん勘違いされるじゃんかよって思わなかった?俺だけ?
あれはステレオタイプに合わせにいったのかな。いちいち目くじら立てるほどのことじゃないし大した意味はないのかもしれないが、なーんか違和感あった。
でも実際、偏見のほうに合わせにいくこともあるよね。話の流れで。
昔は偏見を持たれるのが凄く嫌だったんだけど、今はそれもまた良しというか、大して仲良くない人との間で使う便利な簡易的キャラ付けのひとつにもなるわけで仲良くなってから「本当はこうなんです」でいいわけだし。
あるじゃん、この話題はこの人が担当、みたいなやつ。「ラーディッシュを盾にしろ!」ってステレオタイプ的なベタなこと言ってそれでみんな満足、みたいな場があるじゃん。悪い意味じゃなく。俺が喋ってるんじゃなくて、俺のキャラが喋ってる時あるじゃん。決して悪い意味じゃなく。
自分も会話のとっかかりとして後輩とかにそういう感じのこと言っちゃうこともあるし(少しずつ老害に近寄ってるのかもしれない)。
でもそればっかりやってるとたまに自分がどこ行っちゃったのか見つからなくなるし、この辺のことってなかなかちょうど良い答えが見つかんないんだよね。
自分の好きなことに対する他人からの偏見を気にする人ほど、他人に対して強めに偏見を持ってるような気もするので、むしろ被偏見を楽しむくらい心を柔らかくしないといかんね。
そして他人へのヘンテコな偏見や決め付けは極力減らすようにせんといかん。ムズいな。
そんな訳で、今週末はステレオタイプを母に持つG1馬ロゴタイプが走りますよ。
ここにきて初ダートってことでけっこう批判が出てるのが意外だわー。
いやまぁ正直厳しいんじゃないかと俺も見ているものの、何もしないよりはマシでしょ。いいじゃん、俺は応援するよ。
父親ローエングリンのダート挑戦の時は、遅きに失した感が凄かったから。
まぁそんなんもあって、その2年後の中山記念で感動するわけなんだけれどもね。