なんかさぁ、パン食いてえなって。
甘いやつ。
コンビニに入れば甘いパン売ってるじゃん。
うどんでもなくロコモコでもなくオリーブの実でもなく醤油かけたプリンでもなくて甘いパンが食べたいって時点で数ある食物の中ではだいぶ絞られてるはずなんだけど、それでもけっこう種類あるじゃん。
しかも品数揃ってるじゃん、コンビニの棚には。
さらにそこの棚にある甘いパンがその店にある甘いパンの全てじゃなくて、裏にまだ在庫あるかもしれないし少し待ってればトラックで別の甘いパンが入荷されて棚に並ぶかもしれないじゃん。
それすなわち俺以外にも甘いパンが食べたいよって人が大勢いるってことなんだよ。
少なくとも棚にある甘いパンの数だけ、甘いパンを食べたくなるような暮らしをしてる人がいる。
甘いパンの数だけ呼吸があるわけよ。
もう「甘いパンを食べたい瞬間がある」ってだけで仲間になった気がしてきませんか。
まだ出会っていない、顔も知らない仲間。
俺がちょっとリリザの町でふらふらしているからあなたに会えていないのでしょう。
もう城の妹には会われましたか?
ならばもうすぐ会えますね。
楽しみです。