母父トニービン

明るいところで読んでね

去年のW杯の話したら懐かしかったからコピペした

 

そーいえばブラジルW杯からそろそろ1年だよなーって話をしてて、その頃に書いたやつを読んだら当時の興奮が蘇ってきた。楽しかったよなーほんと。当時を振り返れるのってブログサービスのいいところだよね。

 

俺はイングランドクロアチア・アメリカ・日本・韓国・オーストラリアを応援してたんだけどアメリカ以外はグループリーグで敗退した。イングランドとかほとんど記憶にねーな。

 

以下は自分で読んだらまぁまぁ面白かった、ブラジルの大敗を書いた当時のやつのコピペです。

 

 

 

W杯準決勝、ドイツ×ブラジル。

早起きして見て、夜にもう一度見た。

 

決勝トーナメントの組み合わせが決まった時点で、順当にいけばこの2ヶ国が当たるここが事実上の決勝戦になるかなーとぼんやり思っていた。

応援度合いはどちらかといえばドイツ寄りで、勝つのはどっちでもとにかくいい試合が見たい、というのが戦前の気持ち。

まず言いたいのは、当たり前のことだが、スコアは7-1でも「ドイツの実力が"7"でブラジルの実力が"1"」ではないということ。
「7-1で大敗」というキャッチーな数字がやたら大きく取り上げられているけれど、そこだけを伝えるのは違う。

確かにドイツは強いが、そこまで極端にチーム力に差はないはず。
じゃあなんでそんなに点差がついたかって、俺が思うには、トーナメントだから。

よくプロ野球でそれこそ7-1とかで完敗しておいて試合後に監督が「負けたが明日に繋げることはできた」みたいなこと言って、うるせーよ、ゲーム差開いちゃったじゃねーかよ、とか思うんだけど、年間140試合前後のリーグ戦ならば実際にそういう場合はある。7-0で迎えた9回の攻撃で例えばフォアボールからヒット、ヒットとかで1点だけでも返しておくと「今日は負けたけど、明日は勝とうぜ」的な雰囲気がチーム内に生まれるらしい。(打たれた先発ピッチャーはどうか知らんが)今日の負けを次の試合に持ち越さないんだとか。

 

で、もちろんサッカーでもリーグ戦を中心に年間ずっと試合が続いていく状況ではスコアに差がついても試合終了まで切らさないように保って、なるべくポジティブな状態で次の試合や練習に繋げられるよう努めたりするが、これはトーナメント戦。

負けたらもう次の試合はない。

さらにサッカー世界一の国の自国開催となれば、決勝進出が最低ノルマくらいのつもりでやってきたんだろうし、この大会が完全にゴールなわけ。高校3年の夏の大会なわけ。

そこへもってきてエースであるネイマールの負傷離脱と主将チアゴ・シウバの出場停止。もちろんそれでも後はない、誰がいようがいまいが負けてしまえばそれで終わり。

国民と大観衆は自分たちに大きな期待をしている。確かに準決勝までくれば負けても3位決定戦という「次の試合」はあるが、そもそもそんな「第2目標」なんて最初から設定しているわけがないので、そっちへ簡単に気持ちを切り替えられる程度の気合いではプレーしていないはず。

早々にドイツの2点目が決まったところで、ブラジルの選手の心が折れたように見えた。

ここから追いつくのは相当に厳しい、優勝が見えなくなった・・・。

これは責められないよ。責めてもいい人がいるとするならば、それはブラジルの国民だけ。

その後も立て続けに点を取られるのを見ながら「うわぁ・・・今すごく恐ろしいもん見てる、何だよこれ・・・」と、愕然というか・・・ネガティブですらないような、心に穴が空いてそれがじわーっと広がってゆくのをただ何もできずに感じるのみ、というような感覚だった。怖かった。とにかく怖かった。

ボクシングなら棒立ちの選手が打たれ続けたらレフェリーが止めるけど、それを止めずにいるのをただ見ているような・・・あれだよ、エヴァンゲリオンで使途に乗っ取られた3号機をダミープラグに切り替えた初号機がひたすら攻撃しているのを見ている感じ。


前半で5-0。


後半からはもう一度気持ちを入れ直してスタートしたからやっぱり凄いよなぁ。
観客もちゃんと応援してたし(まぁ、前半の3点目とられたくらいで帰る客もけっこういたが)。後半の真ん中あたりでジュリオ・セーザルが飛び出して好セーブしたところも、ちゃんと拍手あったしね。

また、ドイツの側からすれば、ほぼ勝ちが見えた時点でも次の決勝に向けて気持ちを緩めることはできないし、抜いたプレーをすれば相手と観客に対してこれほど失礼なことはない。
だから最後まで任務を遂行していたし、当然これは讃えられるべき。
7点取ったのが凄いのではなく、何点でも取ろうと続けたことが凄い。それで取るのももちろん凄い。

だから後半もあまりダレないで、さすがに「緊張感」まではいかなかったが、この点差にしてある程度は締まった試合になったと個人的には思っている。

ブラジルも何度も意地を見せようとしたし、2回目も「見られる」試合にまで持ち直した、ブラジル代表の選手はこの点差をつけられてもむしろ素晴らしい。

しかし試合への最初の入りがちょっと散漫だったかな、という気も、結果を知ったうえで見た2回目には思わないわけでもなかった。

むしろこの試合があったことで、ブラジルが3位決定戦でどんな試合をするか、より楽しみになったと思うくらい。(しかし実際は3位決定戦が始まった瞬間に、優勝を目指さない試合の存在に疑問を持ってしまった)

 

俺はサッカーよく見るけど、詳しいというほど詳しくはないのね。戦術とかよくわかってないし、ディフェンスの選手のどこがどう、とかはそんなに説明できない。

その試合だとか、その大会だとか、そのチームや国だとか、全体の流れを感じるのが面白いのと、好きな選手のプレーを見るのが楽しい。

ブラジルの大敗にもストーリーがある。

サッカー見るの好きで良かった、ほんとに。

それと、やっぱり福西(現役時代も好きだった)の解説とNHKの実況は素晴らしいな。これがもしTBSの解説者だったら間違いなく2回目は見ていないし、こういう感想は持てなかったと感じている。

松木だったらどうだったんだろうか・・・それでも、2回目は見てないかな?

 

ついでにこの日、ツール・ド・フランスは昨年の覇者で大本命のフルームが落車続きでリタイア。

競馬は地方三冠制覇がかかっていたハッピースプリントがハナ差で2着に敗れた(これは元々そこまで応援していたわけでもないが)。

 

なんて日だ!

 

言葉が無い。

 

結構書いたけど。