母父トニービン

明るいところで読んでね

賛成の反対なのだ

 

安保法案。

 

まず解釈の変更ってなんだよ。だめだろそれ。それじゃあ憲法の意味がないもん。あれ、憲法ってそんなノリで使い方が変えられるんだ、ってことになるじゃん。

 

っていうかもう去年の選挙の結果で決まったようなもんだったんだよね。解散→選挙のタイミングとかは全部これを成立させるためだった、当時もそう言われていた。自民党やその議員を支持してる人がみんなこの法案を支持してるわけじゃないだろうし、他の政党が頼りないとかもあるけど、そこに乗じて安倍晋三は目的を達成した。

夏にアメリカで演説した時の、もう成立させちゃうもんね!よろしくね!という約束も果たした。オバマたんも自国内に向けて、"あの日本"に協力させる約束を取り付けたもんね!というアピールをできた。

 

デモに参加する人はすげぇな、偉いな、と思うし、意義のあることをしてると思う。ほんの何年か前までは「日本人はデモをやらない、そういう国民性だ」みたいな話をよく聞いた気がするけどそんなことなかった。あんなの初めて見たなぁ。去年の香港の民主化デモの影響もけっこうあるんだろうな。

でもギリギリになってからデモに燃えてもしゃーないんじゃないの、と思ったりする部分もある。うまくやれば選挙の時に争点を経済からこの話題にすることもできたんじゃないか。わからんけど。いやそんなに人集まんねーか。

報道も、いよいよ成立かってとこまできてから騒ぎ出す。まぁそういう時じゃないと視聴率とれないから、つまりそれも視聴者のせい=国民の責任ということになるっちゃなる。

 

3年くらい前に尖閣絡みで中国の反日がヒートアップした頃、これマジでひとつ間違えれば戦争に発展するんじゃないかと俺はけっこうビビっていた。昨年暮れから年明けにかけてISISによるオーストラリアやフランスでのテロがあって、この時も「これいつ日本が標的になってもおかしくないだろ」とすごく怯えたし、日本国内では起きなかったけれど、後藤さん湯川さんは巻き込まれてしまった。

日本の法律がどうだこうだっていうこちらの都合とか関係なしに、危険が降りかかる場合ってあるんだよね。

 

今回の法律でアメリカにとって「使える奴」になればいざという時に切られる心配は減るし、そうすれば中国側から見て「やっかいな奴が可愛がってる子分」に手を出すってこともしなくなる可能性はある。

もし廃案になって、それでこれから中国が不景気になっていったとしたら、国内の不満を回避するためや軍需産業で経済回してくためとかそんなんでなんかブッ込んでくる可能性がないわけじゃない。ノースコリアだってどうなるかわからん。

中国の領空侵犯による緊急発進の回数もここ数年で激増してると言うし、何もしないとそこで何か予期せぬ間違いが起きてそこから大事に発展する可能性もある。それを未然に防ぐ意味もあるだろう。

 

でも嫌だ。嫌なものは嫌なのだ。だいたいこのへんのことは問題の側面なわけで、そもそも武力の行使はだめなのだ。原発も嫌なのだ。