母父トニービン

明るいところで読んでね

マックで筒井康隆『時をかける少女』四だ

 読んだ。

 なんかマックの話したからマック行っちゃったよ。やっぱりレジはみんな女の人だった。商品の受け渡しは男の人もやってた。ちょっと久し振りだったんだけどポテトもハンバーガーもいつもほどおいしく感じなかったんだよなー。なんだろ。こんな味だったかな。口の中がまだしょっぱい。

 

 ハンバーガー食いながら、鞄の中に入ってる小説を読んだ。初めての筒井康隆時をかける少女。映画も観てないからこれが原作なのかただ同名の小説なのかも知らない。これをきっかけに観るかも不明。あの女の子たしか鞄を背負ったままジャンプしてたと思うけど着地した時に鞄が暴れないか心配なんだよなー。

 これ読んでみようと思ったのって単純に薄いからだったんだけど、読む本を選ぶ時ってこの一番薄いやつにしようと思って手に取る時と長く読めるぶ厚いやつにしようと思って引っ張り出す時があるのはなんなんだろう。サクッと読みたい気分みたいなものがあるんだろうか。関係ないけどサクッと食べられるお菓子ってどんな売り文句だよっていつも思う。

 挿絵があるの新鮮だなーとか思って読んでたけど、もしかしてこれ中高生くらい向けなのかな。なんとなく文体もそんな感じだったし描写もさらっとしてた。中盤はなんか読んでてめんどくさくなりかけたけど後半はなんだこれー!すげー!っつって面白かった。なんじゃそのオチは・・・と思いそうなもんだけど、そんなの微塵も思わなかった。心地よい余韻の残る素敵な話だねこれ。たぶん映画観るよりぜんぜん早く読み終わった。

 彼女が「かの女」って表記されてて、途中まで「かのおんな」だと思って読んでたからなんというか高圧的な言葉使うんだなーと思ったらたぶんそうじゃなかった。あとヒステリーとか大型トラックのいねむり運転とかなんとなく懐かしい。ひとりっ子ももう懐かしい部類に入り始めてるかもしれない。調べたら50年前の本なんだって。いやそれにしちゃむしろそこまでの古さは感じなかった。

 いやーでもこれ書いた人めっちゃ頭いいなってのをすごく感じる。すごい。発想が先にできて理屈を付けたのか理屈を積んでいって話を作るのか知らんけど、話の通り方・通し方がすごい。

 

 こういう話をSFって言うのかね。あー、ハルヒはSFっていわれるもんな。そしたら君の名は。もSFなのかな。じゃあけものフレンズもSFじゃん。ドラえもんなんて完全にSFでしょ。あれだ、狭義でいうと2作目の映画でのび太の部屋の畳めくると宇宙船に繋がってるやつがSFなんだろうな。コーヤコーヤ星とトカイトカイ星が戦うやつ。

 そもそもSFってなんの略なんだろ。スペースファンタジーかな。サイエンスフィクションとか。調べたら当てずっぽうが当たってたよ。どこかで知ってたのかもしれない。宇宙で戦争するやつがSFだとぼんやり思ってたけど違うんかい。まあヤマトとかスターウォーズがSFものって言われたらそりゃそういう印象にもなるわ。

 昔は科学と宇宙はもっと重なりが大きい分野だったんでしょうね。ところでニューガンダムアクシズ押し返すのは科学的なんだろうか。

 

時をかける少女 (ハルキ文庫)

時をかける少女 (ハルキ文庫)