いやーJBCですよJBC。ジャパン・ブリーディンなんとか。なんだったか忘れたけどとにかくすごいんだよJBC。一日にG1が3つ行われるからね。
まず浦和でG1やるのが初だもん。なのにいきなり3レースだよ?初めて買ったガリガリ君がいきなり当たって新しいのと引き換えたらまた当たる、ってのが3本続くくらいすごい。
とりあえずG1一発目のレディスクラシックに間に合えばいいかなーってなめた感じで行ったら、なんやかんやでけっこうギリギリになっちゃった。
どうやら新スタンドはかなり混んでるらしいので、馴染みの旧スタンドに入った。おいおい券売機にめちゃくちゃ人が並んでるぞ。ひとつの券売機にそれぞれ20人くらいいるか?とにかく俺も馬券を買わなきゃ始まらん、とマークシートを一枚取って列の一番後ろに並んだ。
なんか初めてJRAのG1を見に行った時を思い出したなぁ。あの時も馬券買うのにすごく並んだんだ。それ以来G1レースの日は早めに予想してなるべく前のレースまでに買っておく習慣が身に付いたから、こんなに長い列に並ぶのは本当に久しぶりだ。
でもねー、レース自体には興味あるのに肝心の出走馬にはあんまり興味が向いてなかったから、競馬場に着いた時点でレディスクラシックは出馬表すら見てない状態だったんだよ。まさか券売機に並んでから予想を始めるとは思わなかった。しかも人が密集してるからなのか、スマホで出馬表を開こうとしてもなっかなかネットに繋がんないのよ。
やっと画面に出てきた馬名を眺めて、うーん・・・まあこれでいいや、って赤ペンで1番の単勝をマークして、順番が来るのを待つ。半分くらいまで進んだところで、あの締め切り前の「ぱらぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱっぱっぱっぱっぱん」って音楽が流れてきちゃった。
いやもう間に合わねえだろこれ。次のレースはある程度固まってるからそっち買っとくか?あーそっか、マークシート1枚しか取らなかったんだよなー。失敗した。
俺の前にもう一人いる状態で「発売を締め切りました」ってアナウンスが流れて、べっべつに俺だって戸崎なんか買いたかったわけじゃないんだからねっアンタが小回りのコースで内枠に入っちゃったから・・・とか思ってたら順番が回ってきた。周りの様子を見た感じ、まだ締め切られてはなさそう。
あれ?買えちゃうの?いや当たる気しないんだけどなー参ったなーと思いながら機械に金を突っ込んで、マークシートを入れたら締め切られてた。なんだよ。まあしゃーないか。出馬表を見たのが数分前だもんな。
っていうかそもそも馬券が買いたかったのはレースをより楽しく見るためであって、一番の目的はレースを見ることなんだよ。すぐに切り替えてスタンド側に移動した。当然、人でいっぱいになってる。
スタンドに出るガラス戸を開けて、オヤジに舌打ちされながらなんとかスタンドに出ると馬場が見えた。砂がいっぱいあるねー。っていうかここゴール遠いなおい。それでもこの人口密度ってことは、新スタンドだったらもう身動き取れないだろうな。
レースは武豊が勝った。ゴールから遠い位置でも勝ったとわかる圧勝だった。
いやあの人、つい昨日の朝にアメリカでマテラスカイに乗ってなかったっけ?すごいなぁ。
ビジョンに大写しになった武豊のインタビューを横目で見ながら2階に移動して、次のスプリントの買い目を練る。
ミスターメロディもコパノキッキングも全く買う気が起きないし、今日の3つのG1のうちどこで浦和の馬を買うかといえば、このJBCスプリントなんです。ここなんです!ということで逃げ馬ノブワイルドの単勝と馬連を買った。
さっき1階で券売機に並んだ感じからして、メインのJBCクラシック直前なんて馬券買うのにもっと時間かかるだろうし、そうなると買った後の観戦場所の確保も相当危うい。今のうちに2レース両方を買っといて、スプリントとクラシックの間は無駄に移動しないことにしよう。
クラシックはもうオメガパフュームとチュウワウィザードの2頭で間違いないはずで、3着に何が入るかを考えるだけだしね。2強→2強→5頭の3連単にした。
買い目さえ決まっちゃえば、次はなるべく良い観戦場所への移動が最優先になる。疾風の如き素早さで馬券を買って、さっきよりももっとゴール寄りに移動してからスタンド側に出た。
旧スタンドにいる時点でまだちょっとゴールは遠いけど、競馬場に遅く来たわりにはまずまず悪くない位置だろ。
JBCスプリントはノブワイルドが絶好のスタートを決めて、「よっしゃ出たぁ!」って叫んじゃったよ。心の中で。
でももう3コーナーで手応えがいっぱいいっぱいになった。あー、まあ、しょうがないかねぇこれはねぇと思ってたら、それを交わした藤田菜七子のコパノキッキングがどーんと抜け出すのよ。
一気に歓声がめちゃめちゃでかくなって、沸いてる!浦和沸いてる!と思ったところでなんか迫ってきた。なんだあれ?誰?なんの勝負服?と思ってたら周りの歓声からどうやら大穴ブルドッグボスらしい。俺の目の前を過ぎたあたりで追いついて、ゴールの手前で交わした。
そっちの浦和所属馬かよ!なんか近くに単勝とったらしくてめっちゃ喜んでるやついるし。腹立つなぁあいつ。もし俺が吹き矢持ってたら首元に毒針打ち込んでたからな。命拾いしたな。
ゴールする瞬間の場内の歓声が「おおおおお!おおおおおおおお!?あぁーっ」っていう感じで、大相撲で若手力士が鶴竜あたりをいいとこまで追い詰めたけどやっぱり負けちゃった時みたいだった。ああいう種類の歓声を聞いたのって初めてかもしれない。
負けた本人は悔しいだろうけど、俺は勝って欲しいとも負けちまえとも思わずにヘラヘラ見てたから、観客の反応含めて面白かった。マジでみんなが菜七子応援してたもん。見たい!勝つとこ見たい!って感じだった。
外枠からちょっと厳しい競馬になったから、その分最後に止まったのかもなぁ。でも、これ以上ないと思える見事な騎乗だった。
次のJBCクラシックまで、間隔が30分ある。
もう馬券は買ったしすることないからスマホでなんか見てようとしても、相変わらずやたら重くて全然読み込まないからすげー暇だった。いつもは死に物狂いで予想してる時間だからあっという間なのにね。同じ場所に立ちっぱなしでいたら腰痛くなってくるし。
レースではゴールの瞬間に2強が並んで、オメガパフュームが差し切ってるつもりで配当見て喜んでたらチュウワウィザードがハナ差だけ残してやがんの。ちょっと配当下がってテンションも下がったけどまあいいか、上出来上出来。外れたらたぶん手を出してたけど、これなら無理に最終やらずに済むな。
前の日に雨降ったからレコード出たりしないかなーと思ったけど2秒足りなかったね。キョウトシチーの時どんだけハイペースだったんだよ。
俺さぁ、初めて自分で競馬場に行って馬券を買ったのが第1回のJBCなんだよ。
開催は大井だったんだけど、「なんか地方競馬の新しいG1レースが始まるんだってよ!」ってことで、でかい顔の友達とワクワクしながら浦和の場外発売に買いに行った。
その時に券売機には先にお金を入れるんだよって友達に教わって、なるほど自分の予想だの買い目だのじゃなくてまずは金があることを先に示す必要があるのか、ギャンブルってそういうもんか・・・と妙に印象に残った。
そんでその時のJBCスプリントで2着に追い込んだ、ブロードアピールの複勝が人生初めての的中なんだ。まあ1.3倍を数百円とかだったけどさ。メインのJBCクラシックはハギノハイグレイドから買ってだめだった。
その頃は「いつか浦和にもJBCが回ってくるのか」なんて漠然とした希望を持ってたなー。でも設備が整っていないという現実があったから、いつしかそんなことも考えなくなって、あれからもう何年だよ。 まさか先に京都でやるとは思わなかった。
今年のJBCクラシックなんかは例年に比べてかなり低調なメンバーだったし、出走予定馬を見たときは浦和記念と変わんねえじゃんかよと思った。これ盛り上がるのか?スプリントの藤田菜七子を見たら半分くらい客帰っちゃうんじゃねえか?って。
でも前の2レースも大いに盛り上がったし、人気2頭の大接戦になったのと、浦和記念とは桁違いの声援があったのと、あと一応当たったのもあって、いいレースになったように見えた。不思議なもんだな。JBCの格に対して足りる内容のレースになったのかはなんともいえないけど。
実際混んではいたけど、俺が予想していたよりもかなり動きやすかった。俺なんかだいぶ混んできてから行ってるはずなのに、券売機に長く並んだ以外はあっちこっち移動ししてレースもちゃんと見られたし。
新スタンドの効果はもちろん、係員と警備員が相当数配置されてたのも大きいのは間違いない。旧スタンドの客席近辺にもけっこういて、最前列で立ち上がる人がいればすぐ声を上げて制していたからなんか安心だったし、帰りの誘導も特にストレスとかはなかった。まあ周りが住宅地だから近隣への配慮もけっこう重要みたいだしね。
チュウワウィザード川田のインタビューを見ながら払い戻しをして、先程も言いましたように最終はやらずに出口に向かうとやっぱりすごい人の流れだった。送迎バスもあっちこっちいろんな駅の方向に出ててびっくりしたわ。
出口の門のとこで、カウンターっていうの?あの交通量調査とかで使う、押すごとに数字が増えるやつ。あれをカシャカシャやってる係員の人がいて、ああそうか、データを取るってことは、それを参考にしてまたここでJBCをやることもあるんだよな、今回限りじゃないんだよな・・・と思った。なんかそれが一番感慨深かったなぁ。
まあまたそのうち行きますから。浦和記念あたり・・・はちょっと無理かなー。