母父トニービン

明るいところで読んでね

俺でなきゃ変身しちゃうね

フランツ・カフカ『変身』読んだ。

ストーリーはよくわかったけど、それ以外よくわからんかった。もし国語のテストでこの作品が出てきて「作者の気持ちを答えなさい」みたいな問題だったら、とりあえず飛ばして他の問題から埋めてくわ。

 

まあ人間のそういう"変身"って、ほんとにある日突然なのかもな。多少は兆候みたいなのもあるんだろうけど、「まあまだなんとかなるっしょ」と思いながらいつの間にか手遅れになってるのかもしれない。

「自分が稼がないと」みたいなのがやんわりとあって、上司からのプレッシャーもやんわりとあって、知らんうちに消耗していて、ある朝起きたら虫になっていたのかもしれない。

一度虫になっちゃったらもう何もできない。最初は妹が優しくしてくれていたけど、主人公が虫でいることに慣れていくのと反比例するように家族からも鬱陶しがられて、最終的にいなくなった途端に家族みんなで「虫いなくなってよかったね」ってポジティブに未来を考え始めちゃったりして。

 

なんかそう考えると『世にも奇妙な物語』みてえだなこれ。デケデケデッデッ デケデケデー「あなたも明日の朝起きたら、変身しているかもしれませんよ……」つって。

どうする?明日の朝に目が覚めてマジンガーZに変身してたら。正義の心をパイルダーオンされる日まで、じっとプールの底で待ち続けるんだよ。でも、もしかしたらそんな人生も悪くねえのかもな。

ちなみにわたしが思い描いていたグレーゴルは、てんとう虫の赤いところはそのまま、水玉模様の黒いとこだけ水色になってる人間サイズのやつだったで、壁を這い回る時のイメージがだいぶキモかったです。

あと仮面ライダーのせいなのかわからんけど、「変身」って自発的に変身するイメージがあるから、あの題名が適切な翻訳なのかすら疑いたくなってくる。といって『変態』にしちゃうとぜんぜん話変わってくるしなぁ。

 

 

ライブアライブのリメイク始めた。

初プレイでよくわからんので、まあ年末だしなっつって適当に幕末編で始めたら、最初の戦闘でゲームオーバーになって文明開化が遠のきました。

なんだよこれっつって攻略サイト検索して、近未来編でやり直した。あのー、なんていうか、全くの新規であのノリはきついよ。ひたすらテンポが悪いだけで、苦しさを感じた。年末年始で時間の制約もあまりなかったのに、近未来編をクリアするのにしんどくて5回くらい中断しちゃった。

敵も味方もどんな存在なのかさっぱりわからないまま話が進んで、そもそもなんで仲間なのかもよくわからない味方のやつが急に「俺がお前の父親を殺した」とか言い始めて、すごく疲れた。

リメイク前をプレイしてないからわからんけど、これもしかしてリメイクっていうよりも、映像を綺麗にしてボイスを足しただけで中身は変わってないんじゃないのか?戦闘もなんか荒い感じだし。まあでもそんなこといったらスプラトゥーン3も1と比較して中身変わってないか。

 

年末年始で楽しめるかなと期待したそのライブアライブが苦しいせいで、結局スプラトゥーン3で負け続けるはめになったわ。ずーっと勝率50%を割り続けている。

ステージの両端からスタートして、だいたい真ん中らへんで敵と出会って開戦する感じなんだけど、明らかに格上の相手とマッチングさせられた時なんかは最初の手合いでもうそれがわかることがあるんだよね。初対面の哀川翔に一瞬でボコボコにされたという中野英雄ってそんな感じだったんだろうな。

そうなると「あ、今回はこっちが負けるマッチングで組まれたんだね、了解」って心が萎えて、もうそいつに殺されるのが怖くて前に出られなくなって、後方からボム投げるしかできなくなるんだよ。試合後に戦績を見ると、実際にそいつが18キル1デスとかで無双している。

ハンターハンターでシャウアプフのオーラに触れただけでびびって最後ハゲちゃった人の気持ちめっちゃわかるもん。あの人の名前なんだっけ。もっぱら大穴狙いの人。