母父トニービン

明るいところで読んでね

人は長い間、この地球という揺りかごの中で戯れてきた

アニメ映画『AKIRA』観た。

 

なるほどこいつが主人公のアキラか……違う、ああこっちがアキラか……違う、あぁなんだこいつがアキラだったのか……違う、あれ?じゃあこいつがアキラなの?その手があったか……違う、を繰り返して疲れた。登場人物覚えるのをアキラメタってやかましいわ。

最初に主要キャラクターらしき人物やグループが顔見せ的にとりあえずいっぱい出てくると、全部理解を保留しとかなきゃいけないから疲れるんだよ。保留が多くていいのはパチンコだけだから。

 

あとなんか全体的に懐かしい感じがした。

 

「手にしてはいけない」とされている力が封印されている

 →その力を得たやつが暴走を始める

 →そのうち自分でも止められなくなって、禍々しく巨大化する

 →「助けてくれー」とか「俺が間違っていたー」とか言い出す

 →厄災化して、群衆や建物(現在の世界を構成する様々なもの)を破壊する

 →何らかの理由で臨界点に達して、自滅/崩壊が始まる

 

の流れがめっちゃ懐かしい。

このパターンで、なんで自滅が始まるのかを納得できたためしがないんだけど。エヴァでもそんなのなかったっけ。「進化の果ては自滅だから、むしろ進化を促進させて倒す」みたいなやつ。あれ全く意味がわからん。

 

あとマッドサイエンティストが恍惚とした表情で「こ、これは……!」って言うやつも懐かしいよね。「素晴らしい力だ……!」「まさか、これでは、まるで……!」とか言うけど、あれ具体的なことは一切言わないんだよ。

あと世界が滅んで基本みんな死ぬのに、重要人物の大人(大佐)だけは生き残るのも懐かしい。セカイ系かよ。

 

そして何より退廃的な世界観が懐かしい。最近あんまこういうの流行らない気がする。

「我々はこんなに豊かになってしまっていいのか?原子力、資源の無駄遣い、自然破壊、いつか自分達の欲望が元になってしっぺ返しを食う時が来るのではないだろうか……」みたいな時代の空気があったんだよな。懐かしい。地球が持たん時が来ているのだ!的な。

「豊かな時代は悲劇が流行り、貧しい時代は喜劇が流行る」っていうからまあ当時は豊かだったんでしょう。今はどうなんでしょうかねぇ(木亥火暴)。

そっかノストラダムスか。懐かしいなぁ。まだオカルトブームとかあった頃だよ。AKIRA巨神兵もでーだらぼっちも第1使徒ネオエクスデスラヴォス鹿目まどかも全部ハルマゲドン説あるね。

どうでもいいけど、第三次世界大戦AKIRAの関係性がよくわからなかった。ストーリーがあってないような作品だった。あとユリアンミンツみたいなあの声がなんか気が抜けちゃう。

 

そういえば今映画館でカリオストロやってんだよね。銭形警部がテレビカメラの前でニセ札見つけるとこ好き。