ここんとこ映画館にリバイバル上映のアニメばっかり観に行ってたら、だんだん現実との区別がつかなくなってきました。助けてください。
アニメと現実の間を彷徨っていてひとつわかったことがある。もう我々人類は、山寺宏一なしには成立し得ないんだね。よくわかった。
アニメ映画のなにがいいって、始まる前の予告がアニメ映画ばっかりなんだよ。今度あれ観ようかなみたいなのは特にないけど、いつも外国のアクション映画の予告の爆発シーンとかで本編の前に疲れちゃうアレがないのが有難い。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年)☆☆☆☆☆
エヴァ30周年リバイバル上映『月1エヴァ』。2回目だけど映画館で観るのは初めて。
まあまあ、序はね。ほぼテレビアニメをなぞる感じだから、ね。とか余裕かましてたらすごかった。とんでもねえ。
なんだよあの最初に暴走するとこ。あの剥き出しの暴力性。「ウオオオオオオオオオオ」じゃねえんだよ。敵を目掛けて両手広げて全力ダッシュなんて、エルム街の悪夢のフレディでもそこまでやらねえっつうの。
あと零号機が事故で暴走するとこもこわい。やっぱエヴァはロボットじゃないってのがいいんだろうね。もうとにかく得体の知れなさがすごい。
一度最後まで見終わってる作品なのに、なにこれ!?なんなの!?ってなる。
本編が終わって、宇多田ヒカルは本当に歌が上手だなーと思いながらエンドロールを眺めてたら「取材協力 東京電力」って出てきてなんか面白かった。ヤシマ作戦はちゃんと裏付けがあるのね。
あと「白旗でもあげますか」好き。テレビアニメ版でも言ってたけどあれマジで名台詞だと思う。ちょっとあいつの名前が出てこないけど。
これ2007年か。テレビアニメの放送から序が公開されるまでの期間より、序から今のほうがもう全然長いんだなぁ。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年)☆☆☆☆☆
エヴァ30周年リバイバル上映『月1エヴァ』。映画館では2回目。
やっぱりエヴァンゲリオンがいっちゃんすげえわ。これだよ、これ!そりゃああのエヴァに時間と金を注ぎ込んで映画作ったらこれだけのことになるよなぁ。
途中からずっと泣いてたもん。空から使徒が落ちてくるっつってエヴァが地上を走ってるシーンですら感動しちゃう。
やっぱエヴァはロボットじゃないってのがいいんだろうね。ガンダムこんな走んねえもん。ものすごい一生懸命走ってる。走るってすごい。毎年みんなが箱根駅伝見るのよくわかるよ。
そんで「綾波を……、返せっ!」の後はゆーっくり立ち上がるんだわ。デンデレデレデレデンデレデレデレデンデレデレデレデンデレデレデレデーっつって。バーバーバババーババッバッバー。
「来いっ!」だもん。序のラストは綾波の前で泣いちゃって「なに泣いてるの」とか言われてたのに、「来いっ!」だもん。最初見た時マジで震えた。
あとビースト弐号機がやられた後、零号機が出てくるとこね。あの瞬間に「……っ!」って涙腺が爆発する。そんでミサイル抱えて走る、あのものすごい前傾姿勢の感じ。止まることを一切考慮してない走り方なのは誰の目にも明らかだ。
そうそう、冒頭に挨拶してた声優も言ってたけど、当時まだ「世界線」って言葉はまだ一般的にはなってなかったよね。あるにはあったのかもしれんけど。
続編やスピンオフはあっても、途中から話が全く別物に変わってくみたいなのは初めての体験だった。「こういうの、アリなんだ?すげえ!」って感じたのをよく覚えている。すごいね。すごいわ。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年)☆☆☆☆☆
エヴァ30周年リバイバル上映『月1エヴァ』。映画館で2回目。
なんだこりゃあ。エンドロールの間、ずっと口半開きでスクリーンを眺めていた。終演後明るくなってもすぐには立ち上がれなくて、とりあえず鞄を取ろうとしたけど腕が重くて上がらなかった。こんなの初めて。
あのラストだよ。荒廃して真っ赤に染まった世界を3人で歩いて、静かに宇多田ヒカルの『桜流し』が流れてくる。破の時はサードインパクトオオオオオオオオオオオオっつって終わるけどこのQのラストが一番いいかもしれん。そりゃ立ち上がれませんよ。
初めて観た時は全く意味不明でポカーンとしちゃった。やっぱり前作の破があまりにすごすぎて、公開当時ハードルが上がりまくってたのもあったと思う。
一度観終わってる作品だからあまり深く考えなかったのがよかったのかもな。「やっぱり問題作だなぁw」とかは思ったけど。
そうそう、今回は本編前の『巨神兵東京に現る』の代わりにDVDかなんかの特典映像みたいなのがふたつ入ってて、それがうまい導入になってくれたのかもしれない。
ところでミサトさんの軍服の尖った襟、あれ先端がほっぺたに当たって傷だらけになりそう。あと冬めっちゃ冷たそう。いやあの世界に冬ないのか。
参考:シンジ「なにがQだよ!!」
エルム街の悪夢(1984年)☆☆☆☆☆
上のエヴァの感想で書いたらなんか見てみたくなっちゃった。
普段ホラー映画全く見ないんだけど、この作品は怖いやつがひたすら追いかけてくる感じなのね。めちゃめちゃストロングスタイルやん。シンプルなのが一番恐怖だ。
「ブギーマン」ってなんだろうと思って調べたら、向こうにはそういう概念があるのね。なまはげみたいなもんか?子供が悪いことした時とかに「ブギーマンが来るわよ!」って注意するらしい。
夜に観たけどその後に普通に眠れました。あのセーター着てあんなに動き回ったら静電気すごそう。いや向こうは冬に乾燥しないんだっけ。
そういえばあいつ、対戦ホラーゲームのDead by Daylightにいたなぁ。そうだそうだ、寝ちゃってる仲間のプレイヤーをよく起こして回ったわ。
じゃあ今度はハロウィン見てみようか。ゲーム内であの曲が流れるとテンション上がるんだわ。
男はつらいよ 翔んでる寅次郎(1979年)☆☆☆☆☆
第23作、マドンナは桃井かおり。
浪曲の演目として『男はつらいよ』シリーズをやってる玉川太福という浪曲師がいる。この回のを生で聴いてホロリとしちゃったので、映画も観ることにした。たっぷり!
やっぱり最後ホロリとしちゃった。いいなぁ寅さんは。昔たまにテレビでやってた時、両親が必ず観てた気持ちがちょっとわかるようになってきたよ。
なんの説明も要らずにスッと話に入っていけて、なんにも考えることなく、脳に負荷をかけずに見ていられる。そしてちょっとホロリとさせてくれて、最後は気持ち良く終わる。
そりゃあ子供追い払って見たくもなるよね。これは日本人に必要な映画だ。
しかし、さくらは毎日大変そうだなぁ。昔の「嫁入り」ってのはこういうことだったんだろうか。年下の桃井かおりが、自分のため、幸せのために「結婚」するのを見て、さくらはどんなことを思うんだろう。
あと満男が吉岡秀隆じゃなくてびっくりした。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年)☆☆☆☆☆
こないだ見たばっかりだけどリバイバルやるっていうから観に行っちゃった。映画館で初めて見た。
ドルビーなんちゃらだったから、中盤であのメインテーマをバックにリガズィとジェガンが出撃していくシーンですごくグッと来た。
あと序盤にフィフスルナが地球に落ちるとこ、なんか綺麗だよね。ゴジラが街を焼き尽くすのと似たような美しさがある。
みんなの前でクェスに「あたしララァの代わりなんですか!?」ってでかい声で話されて、周りのみんなが「あっ」ってなるシーン、マジできついよなあ。総帥だぞ。俺も胃が痛くなってくる。
そのクェスはひとつ飛ばしで一方的に会話しちゃうから、誰とも話が噛み合ってない。
はあ。シャアは人間に心底絶望しているんだよ。最後の最後に温かさと安心を感じてさえ、「この温かさを持った人間が地球を破壊するんだ」と言う。この人は取り付く島もないんですね。
あーあ。TMネットワークもいい気なもんだよな。なにがユーキャンチェンジユアデスティニーだよ。お前それジオンダイクンの息子の前でも同じこと言えんの?
それでも、なんでラストで涙が溢れるんだろう。やっぱり信じたいと願う心があるのだろうか。
アデナウアーパラヤが最後に乗ってる船の艦長がめっちゃ格好良かった。武装解除するフリしたネオジオンの艦隊がいきなりミサイル撃ってきて、その瞬間に集中線が集まって「回避だっ!」っていうとこ。緩めてない。マジ軍人。
その横にいるアデナウアーパラヤの「バカな、条約違反だ!」との対比がすごいね。どっちも一緒に死ぬんだけど。
あとブライト達がアクシズの中に爆弾を仕掛けて出ていく時、ちゃんとブライトがしんがり役を務めてるのもいい。みんな自分の仕事をしている。
ところでラーカイラムのブリッジにシロッコの声の人いるよね。声優としてのパワーが違いすぎるからすぐわかる。エンドロール見たら「係員」だった。
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年)☆☆☆☆☆
リバイバル上映。初めて観た。
近くの席の人が映画に見入ってたのか知らんけど、終わった後にポップコーンが大量に残ってるのが見えた。大丈夫かな。
一時期ネットミームみたいになった、あのテーマ曲をバックにハサウェイが暴れ回る映画なのかと思ったら全然違うじゃん。
時間が経つにつれて「あれ、なんかこれあんま話が進んでいかないけどどう終わるんだ?」と思ったらこれ三部作なのか。なるほどね。二作目が公開間近だから、わざわざ逆シャアからリバイバルやってんのね。そっかそっか。
まあでも多くのスペースノイドにシャアが受け入れられてる世界線でよかった。いや未遂だったからまだ受け入れられてるのかもしれないけど。あんなん完遂したらドン引きですよ。
ハサウェイはシャアとアムロを1人でやろうとしてるのかね。いろいろ考えながら観てたのに、後半おしっこ我慢してたら話がわかんなくなっちゃったよ。クスイガンダムは回収しに行ったのか強奪なのかどっちなんだ。
あと急にジョリビー出てきて笑った。一回食べてみたいよなぁあれ。
トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年)☆☆☆☆☆
香港の大ヒットアクション映画。アクション全然見ないから新鮮で楽しかった。
顔と名前が覚えられるかめっちゃ不安だったけど意外といけた。同じアジア人だからかもな。
そんでなんかストーリーが昔の少年ジャンプの漫画みたいだね。敵が全員武闘派だったりとか。
龍兄貴まじかっけー。かっけえアニキが常に煙草吸ってんのもやっぱり少年漫画っぽくてよい。
バトルシーンもだけど、スラム街の狭い隙間を抜けてく感じとかは映画館で観るほうが臨場感あるだろうなー。
シネマ歌舞伎 京鹿子娘五人道成寺/二人椀久(上演:2016年)☆☆☆☆☆
インタビューで坂東玉三郎がいいこと言ってた。
「後輩達と共演するのはすごく良いこと。僕も若い頃、たくさんのすごい先輩とご一緒させていただいた。舞台、稽古、楽屋などの時間を共に過ごして、伝えていきたい『芸』は勿論として、それだけじゃない『隙間』を学ぶことができる」
最後ヘビになって鐘に巻きつくとこで、あれ?なんかこの笛の音、聞いたことあるぞ!と思ったら映画『国宝』と同じシーンだからだった。そりゃそうだろ。
でも演舞みたいなのはまだ俺には難しいな。台詞があるお芝居のほうが好きかも。
アラジン(1992年)☆☆☆☆☆
山寺宏一最強すぎる。すごい……!やっば「無双状態」ってのはこういうことを言うんだ。マジで無双してた。
これたぶん子供の頃に映画館に観に行ってるんだよね。魔法のランプを手に入れて、溶岩の中を絨毯で飛ぶシーンだけやけに覚えてる。あの時点ですでにかなり飽きていた。
たぶんミュージカル調のアニメがあんまり好みじゃないんだろうな。今回でわかった。一番の見せ場、2人で歌いながら絨毯で飛ぶとこでもほえーって感じで眺めてた。
いやー、それにしても山寺宏一ですよ。山寺宏一の映画だろこれ。山寺宏一すげえわ。山寺宏一~~!山寺宏一以外に書くことがない。
ひとつ他に何か書くとしたら、鳥が冴羽獠だった。
今回は以上です。
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