よかったなー『君の名は。』。
俺普段めったに映画見ないから早くテレビでやってくんねーかなーなんて思ってたのに、なんか結局映画館に見に行っちゃった。
なんだろね。そのうちテレビで見る日のために、話の内容は知りたくなかったからネットでの情報は追いかけなかったし、別に周りにすごく勧められたってわけでもない。まあとにかく、なんか見に行っちゃったんだよ。そんなもんだよ俺の人生なんて。あーあ。いやーでも見に行ってよかったよ。ほんとよかった。
評判がすごいだけあってやっぱり作品もすごかったよ。すごすぎて、泣くようなシーンじゃないのに、なんだこれすげーな!こんなものがあるのか!すげーな、すげーすげー・・・って涙が出そうになった。何がどうすごいとかじゃなくて、作品の質にただただ圧倒されるんだよ。スプラトゥーン始めた時もそうだった。とにかく全部すごい。心から楽しく見られたし、今思うとすごく充実した時間だった。笑いどころのシーンは素直に笑った。「あーなるほど、よくできてるねぇ」なんて思う余裕もなかった。
そう、余裕がなかったんだよ。テンポが良いからなのか内容が濃いからなのか、その理由はよくわからない。なんだろ、はらへったーっつってカレー屋でカレー食ったらめちゃめちゃうまくて、あーうめーこれマジうめーわってガツガツ食っちゃう時って余裕なんかないでしょ。
そんなわけで話をあんまり覚えてないんだよね。といっても今ここで順番に思い出しながらストーリーを文章にしていくのはたぶんできると思う。それでも、ここがすごかったとかこの台詞にグッときたとかそういうのあんまりちゃんと覚えてない。とにかくカレーがうまかった。それだけ。
あー、あとでブログに感想書こうとか全く思わないで見てたからってのもあるな。映画を見るとき手ぶらがbest。っていうかブログに書くつもりでカレー食いに行かねえんだよ俺は。インド人なめんな。お前ら「16×17=?」って訊かれてすぐ言えんのかよ。彗星ぶつけんぞ。
後半に歩道橋かなんかですれ違った時は、あれ?おい!お前まさかこのまま終わらす気かよ、マジかよ、また山崎まさよしコースじゃねえかよ・・・・って青ざめた。がっかりした。この野郎、と思った。でも最後の最後でああなってよかった。うんうん。
まあ各所にいろんな不自然さはあるのかもしれないけど、この物語が綺麗に終われないほうがよっぽど不自然だろ。
エヴァのテレビアニメの中盤を過ぎたあたりで、球体の使徒の中から初号機がウオーって出てくるシーンあるじゃん。血まみれになるやつ。あれも人によっては「はぁ?」なんだろうし俺もまったく意味はわからんけどあれめっちゃ好き。あれすげーじゃん。あれ見て物理的にどうたらとか突っ込む気にならないでしょ。あれがアリな世界観になってる時点でもうすげーんだよ。
この人の作品ってみんな映像が綺麗だっていうけど全然そういうのは思わないんだよなー。単純に俺が好みじゃないんだろうか。
あれでしょ、秒速5センチの2話のロケットが飛ぶとことかをみんな綺麗だと思うんでしょ。全然わからん。風が気持ち良さそうだなーと思うくらい。あの話はコーヒー牛乳と一回り小さいなんかの飲み物が並んでるシーンのほうが印象に残ってる。
ところで、それなりに主要なポジションにいる年上の女の人がやけに事実を鋭く見抜いていて、主人公に核心を突いたことを言うのっていろんな物語でよくあるじゃん。まあ「女の勘」というステレオタイプがあるからそういうことを言う役回りに女の人を置いてるのかもしれないけど、昔からそういうシーンが数多くあるせいで現実の女の人もみんななんでもお見通しなんだろうな~嫌だな~~怖いな~~って怯える青年時代を過ごす羽目になったよ。っていうか長澤まさみ全然気づかんかった。
あと、たきくんって最後まで苗字だと思ってた。ドリブルからセンタリング上げるのかと思ったもん。長澤まさみは苗字で呼んでたっけ?どうだっけ。もう忘れた。もうなんにも覚えてない。もう1回観たい。同じ映画を2回観に行く人の気持ちが初めてわかった。同じ馬の単勝を10回以上買ってる俺の気持ちは誰がわかってくれるの。