っていうかふざけて「ゴジラとメカゴジラ」とか言ってたらテレビでシンゴジラやってるのすごくない?なにこれ。たまたま教えてもらってなかったら見過ごしてたわ。
こういう謎の偶然あるよね。謎の偶然は実は必然で「ほんとは知らないうちにどっかで情報を得ていてそれが無意識に発現しているのですよなにせ人間は自身の脳の何割も意識的に使えていないのですから」説もあるけど俺は「偶然かどうかはべつにどうでもいいからへーそういうこともあるのねって思うだけ」説を提唱しています。
いや去年映画で観なかったのちょい後悔気味だったからテレビでやる時絶対見ようと思ってたんだよ。だからこれまでに人が書いた感想とか一切読まなかったもんね。あぶねーあぶねーほんとに命の恩人だわ。
いやーいい映画だな。いい邦画だ。
放射能に核に折り鶴でしょ。いい邦画だよ。竹野内豊の言う「日本のスクラップアンドビルド」にはあれもこれも含まれてるんだろうなきっと。あれもこれもには各自でいろいろ当てはめてください。
こんなの感想まとめようにもまとまらないし、そもそもブログで何かを上手にまとめる習慣がついてないのでもう1999年のグラスワンダーvsスペシャルウィークの話でもしようかと思ったんだけどもう少しがんばろうということで箇条書きに近い感じで書きます。
・この後どうなるんだろうみたいなことをずっと思ってたような気がする。そういうの久し振りだった。
・なんかほんとにエヴァ感すごいわ。音楽もそうだけど。カット割りっていうの?そういうカメラの位置とか電信柱と標識とか車の列とか。あーこれ見たことあるー!ってなった。
・あのティンパニの音楽がそのまんましっくりくるのもなんかすごいよな。すごい。エヴァに普遍性があるのか、我々の普遍性にエヴァが棲み付いたのか。俺がバカなのか。
・っていうか最初の映画のゴジラでどうやって撃退したのか知りたくなってくる。あとで調べよ。
・「やったか!?」って言うの、笑っちゃうよな。所謂「やってないフラグ」の一番手だろそれ。
・なんだろあのゴジラに対する恐怖と絶望感。絶望の向こうにある快感。エヴァの時には使徒を食う初号機に同じものを感じたんだよなー。
・「危機で日本が成長した」ってのは逆に言うと平和ボケしとるってことかな。平和が一番だけどねぇ。麻雀もだいたいタンピン系いきます。
・途中でちょっとニューガンダムのラストシーンを思い出したけど、どのシーンで思い出したのか忘れた。あれは子供心に感動したもんだった。
・当たり前っていうのかな、この映画に出てくる人って全員ゴジラを知らないじゃん。他は全て現実と共通してんのにゴジラだけ全く知らないのうける。感情移入できない。
・感情移入できないといえばけっこうリアルっぽい感じはあるけど、一方で「んなことあるかい」感も強くて、でもご都合主義みたいなのは感じなくて、でもちょっとあって、まあいいや。面白かった。
・あと「無人在来線爆弾」だっけ?あのちょっとアホみたいなというかダサいというかそういう感じのネーミングがよかった。
・なんていうのかなー、「ダサさ」って作り物の物語に於いてなんか重要な気がするんだよね。
・後半に向かうに連れて「ふざけんなうるせえバカヤロー」っていうノリが強くなってハチャメチャが押し寄せてくる感じがよかった。
・今の日本で今のゴジラを観られてよかったなーという悦びがありまぁす。
そーいえば横浜トリエンナーレでゴジラのやつあったな。あれ核実験がテーマな感じだったけど一番最初のニューメキシコ?の核実験も記載されてたっけ。広島からスタートだったような気もするけど記憶あいまい。
人の感想読むのも楽しみだなー。現代ならではの楽しみ方だよなこういうの。
怒り、憎しみとか悲しみとかの感情も持たず、ただ、ひたすらに「そこにあるものを破壊すること」に徹しているゴジラと、ゴジラに破壊されていく東京は、(不謹慎ながら)本当に美しい。
日本の手続きの煩わしさを批判する映画のように受け止められがちなのかもしれないけれど、そういう手続きに対して、必ずしも全否定している映画でもないのです。
ある場面では「もう、東京の危機なんだから、そのくらいの犠牲は無視して攻撃しちゃえよ!」と観ながら思っていた自分を発見することになりました。
まったく違う作品のようだけれど、1954年の『ゴジラ』と2016年の『シン・ゴジラ』をリアルタイムで観た観客は、同じような感慨を抱いて、映画館を出ていく、そんな気がするのです。
あらためて考えてみると『エヴァンゲリオン』も、そういう作品なのだよね。
ほんまやなぁ。すごいなー。