母父トニービン

明るいところで読んでね

有名はてなブロガーが殺されたらしい。

俺でも名前は見たことがあるくらい有名なアカウントの人だった。アカウントなのか人なのかよくわかんないけど、殺されたのは生身の人間だ。

その人の文章もいくつかは読んだことがあるんだと思う。っつっても「10〜20人くらいいる有名ブロガーのうちの誰か」みたいな大まかな認識しかしてなかったので、お役立ち系なのか炎上系なのか、どういう方向性のブログを書く人かは全然知らなかった。その人の過去も未来も知らない。でも現在は知っている。

そんなに遠い距離感の人なのに、なんでこんなに気持ちがざわつくんだろう。

 

何気なく開いたブログで事件を知って、ドキッとした。

色々な人が色々と書いているもののうちいくつかを読んで、事件の概要とそれに至る経緯はある程度見えた。でもそれが見えたからなにってこともない。

被害者がどんな人だったのかを現実に接したことのある人が書いていたけど、まあそれも事件そのものには関係がない。

しかしあれだな、文章を数行書いてリンクを貼って引用部分を貼ってまた数行書いてツイッターの遣り取りを貼って数行書いてまたすぐリンク貼って広告が入ってまた数行、みたいなブログは読みづらくてしょうがないな。ほんと苦手だわ。

 

被害者に落ち度はないとする意見もあれば、自業自得だと言う向きもあるらしい。どちらもよくわかる。殺されるほどのことではなかったのかもしれないが、犯人からしたら殺すほどのことだったんだろう。

今回の事件を秋葉原と関連付けてる文章を読んで、事件を知ってドキッとした理由がなんとなくわかった気がする。

犯人はただの異常者、みたいな感じにはどうも思えないんだよね。俺もいつどっちになるかわかんないんだよ。次は俺の目の前に現れるんじゃないか・・・とか現時点では全然思わないけど、今に至るもっと手前で何か大きく絶望するようなことが起こってたら、いろいろどうでもよくなって人に恨まれるような行動を繰り返したり逆に恨みを募らせて行動してたかもしれない。

今後もそうならないとは限らないわけで、そういうのを思い出したのかもしれないな。

 

ん?もしかして、と思って自分のブログを検索したら、過去に一度だけこちらから言及していた。

ネットでたまたま見かけた文章の内容に関して言及をしただけだったので、相手のアカウントが誰だとかいう意識はなかった。今回のことで確実な認識になったけど。

記事にスターが返ってきていた。律儀に返してくれたのか、何かネット上のマナーによるものなのか、そこまではわからない。

 

ブログを書いていた人が、書いていたものが原因で、殺されて、ネットからもいなくなった。

インターネットに文章を公開するって、ブログを書くってなんなんだろうな。なんなんだろうこの文字列は。