ロゴタイプがレースを迎えるにあたっては、当日が近づくにつれて不思議と穏やかな気持ちになっていって、最後かぁ、最後なんだなぁ、と繰り返し思うだけだった。
勝ってほしい、行け!という、いつもの情熱はあまりなかったように思う。それは天皇賞が最後だった。あの時、ゴールして少し経ってから一気に感情が高ぶったのは、(そういうのは)これで最後だ・・・とどこかで感じていたからなんだろうなぁ。
友人に頼むこともできたが、今回は馬券を買おうという気にならなかった。
ロゴタイプはスタートで遅れた。ちょっと笑ってしまった。嘘だろおいw、そうかぁ、最後なのになぁ、駄目かぁー、うん。
それであの差なら、まともに出ていれば勝ち負けだったかもしれない。もったいないと言う人もいるだろう。でもそうじゃないんだ。上手くいかない馬がいれば、そのレースで上手くハマる馬もいる。
それも運命・・・なんて考え方でいつも競馬を見ているわけじゃないが、安田記念は間違いなくそういう面がある競馬だったし、あのレースがあったから今回の結果にも納得できたんだろう。
それぞれ強い馬でも、終わり方にはいろいろな形がある。
またこうやって見送っていくんだな。
見届けられてよかった。怪我による引退でなくてよかった。
なんだかほけーっとしちゃうよ。
ラブリーデイはどうするんだろう。あいつが一番稼ぐなんてなぁ。さすが金子さんの馬ってところではあるけれど、わからないものだ。
キズナが勝ったダービーの出馬表なんか眺めていると、なんだかホロリとした気持ちになってくる。
いろいろあった。
昨日の夜は寒かったからゆっくりと湯船に浸かって、そんな思い出に身を沈めていた。
きっと酒飲みの人なら、こんな気分の時にはとっておきの銘酒で一杯やるんだろう。