動画も貼ってます。後半はボカロについてつらつらと書いております。
メルト / ryo(supercell)
もうあれでしょ、初音ミクっていったらとりあえずこれ聴くでしょ。なんつーか、初夏の香りだよね。そういう感じがある。
爽やかで切なくて雨降ってくるのはだいたい初夏だよ。知らんけど。もう間奏のピアノソロから歌だけになるところなんか完全に初夏の陽射しと鼓動でしかない。他に形容しようがない。そしてやっぱりピアノは最高の楽器だわ。間違いない。
サイハテ / 小林オニキス
これ聴いて心が動かないやついんの?歌詞がこんなに切ないのにこれだけアップテンポなポップミュージックになるってどういうことなの。こういう完成形になった経緯に興味が沸く。
この曲の何が一番いいかって、無駄に長くないのがいいよね。あっ終わっちゃった、もっかい聴こう、ってなる。
ココロ / トラボルタP
昔からよくある「心を持たない機械(ロボット)が感情というものを知り、プログラムされていないはずの涙を流す」的なストーリー。これボカロだからいいんだろうなぁ。
初期のボカロって歌と機械を結びつけるような歌詞が割と多いみたいだけどその中でこれが一番心を打たれたな。盛り上がり方がアンサーソングみたいなやつも合わせて好き。
初音ミクの消失 / cosMo(暴走P)
これは格好良いでしょー。ぜひヘッドンホホで聴いてほしい。
どうしても「ボクハウマレソシテキヅクショセンヒトノマネゴトダト」で始まる早口の曲って印象になるんだけど、Aメロの裏のキーボードからサビのドラムから本当に格好良い。
カラオケで歌おうとしても、普通はだいたい2行の字幕が交互に入れ替わりながら進んでくところを、この曲は4行くらい一気に表示されてそばから消えていくのよ。視覚を介すと脳が処理しきれなくなって詰む。まあカラオケでこれ歌おうって人はもう歌詞がほとんど頭に入ってるでしょうけどね。
Last Night, Good Night / kz(livetune)
こういう曲は何て言うんですかね。いい質問ですね、こういう曲を神曲と言うんですよ。
これはいいよねー。ピアノがねー。ベースがねー。もうねー。うん。全然具体的じゃないよねー。
ボーカロイドたちがひぐらしのyouをセッションしたようです / GYARI(ココアシガレットP)
カバーじゃなくてセッションだって。他の曲と比べてちょっと長いけれど、これはぜひ聴いてみてほしい。
もちろん原曲も良いし好きなんだけどもうこっちのほうが断然好き。朝に聴くことが多い。いつかコントラバスを弾けるようになりたい。
ネタ曲とみせかけてこれは歌詞がたまらなく良い。感動とか泣けるとかそういうんじゃなくて、良い。なにより歌詞が素晴らしい。
最初に聴いた時はこの曲名/アーティスト名からそうなるかー、うーむ、良いなぁ、ってなった。終わり方も良い。それと歌詞が特に良い。
月光ステージ / GYARI(ココアシガレットP)
これは何だ、ジャズロックっていうのか?最初にランキング動画でこれのアレンジバージョンを見かけて、そこで踏み込んで本当に良かった嬉しくて嬉しくて言葉に出来ない。
この人の書いた漫画も良かったけどもうどんなんか忘れちった。また見てこよう。
ハロ/ハワユ / ナノウ(ほえほえP)
わたしが初めて聴いたボカロ曲がこれなんです。初見で泣いたもんね。別に泣く曲じゃないと思うんだけど、見る度に泣いてたのはなんだったんだろう。サムネが泣いてるからかな。
サビの歌詞と曲全体の切なくてふんわりとした空気とこの絵、ずっと裏で流れてるキーボード、全てがなんだか優しかった。
トリノコシティ / 40㍍P
「ちってーん」で有名なやつ。ベースがいい。この人って有名Pの中では一番多く曲を投稿してるんじゃないかな。普通に違うかもしれないけど。全然曲の説明になってない。
Calc. / ジミーサムP
ロックだねー。ボカロにハマり始めて割りとすぐに聴いた曲で、ボカロ曲にも電子音少なくてこんなにわかりやすいロックの曲もあるんだなぁと思ったのをよく覚えてる。今思うとそれがボカロにより夢中になってゆくきっかけだったかも。
いろいろあってこの人が投稿を自粛している期間が長かったのが少し残念。
ハッピーシンセサイザ / EasyPop
曲良し、歌詞良し、リズム良し。言うことなし。この頃はもうPVありきの曲がかなり増えてたのに、動画が1枚絵だけってのもいいよね。でも機嫌悪い時に聴くとうるせーってなる。
カラオケで一人で歌ったことあったけど、こんなに楽しい曲なのに歌い詰めで頭が痛くなるほど疲れた。サラリーマンの踊ってみた動画あったよね、後半疲れてヘロヘロになるやつ。あれ好き。
千本桜 / 黒うさP
この曲の伸びは凄かった。国歌とか言い出す奴らが出てくるのもわかるよ。それよりも瞬間的爆発力はみくみくのほうがすごかったってんだからどんなだったんだろう。
これは和風ロックっていうのか?ボカロを知らなかったら絶対聴かなかったジャンルや曲調に出会えるというのもボカロの良さかもしれない。
Bメロの「環状線を~」って下ってくるメロディからからサビにつながる感じがすげーいい。あの盛り上げ方に『残酷な天使のテーゼ』と同じ雰囲気を感じる。
Tell Your World / kz(livetune)
みくみく・メルト・千本桜に並ぶ、歴史的名曲だと思う。
あのGoogleのCMほんとに良かったよなー、当時は本当に心を打たれた。初音ミクは、ボカロはどこまでいくんだろう、どこまで広がるんだろう、なんていう夢があったよね。あれを体感できたことは幸せに思う。
おそらく昔の東京オリンピックや高度成長期を若者時代に過ごした人は日本という国にこんな希望を抱いていたんだろう。
いーあるふぁんくらぶ / みきとP
いいねー、このノリ。普通のアーティストと違ってボカロPは顔が見えにくいのがいい面もあるよね。この曲を既存のアーティストが発表してたら素直にこのノリを楽しめないもん、きっと。
ボカロ曲を初めて聴いたきっかけは、歌い手とかじゃない別ジャンルの人が戯れに投稿した「歌ってみた動画」をどんなものかと見てみたこと。そしたらめちゃくちゃ良い曲で泣いてしまった。それがハロ/ハワユ。
時期的にはマトリョシカやモザイクロールが流行ってた頃だな。
まぁ当時は「歌ってみた」の意味も知らなかったしボーカロイドというものの存在も知らなかったんだよ。初音ミクはアニメかなんかのキャラクターだと思ってたくらいだから。
だから「これ誰の曲?」って検索していろいろ調べてったら元の曲はボーカロイドという楽器に近いものが歌の代わりをやってる曲だと。でも最初はやっぱりボカロの歌声は抵抗が大きくて、有名らしいボカロ曲を調べてその歌ってみた動画をいくつか回っていった。そしてメルトに出会う。
そんで同じ曲なのにいろいろな人がいろいろな表情をつけるって面白いなぁと感じた。その中から好みの歌い手を見つけて、今度はその歌い手が歌った曲リストからまた新しい曲を見つけて・・・みたいなことを続けているうちにボカロの歌声も悪くないと思い始める。
そうしたら今度は歌い手によって微妙にニュアンスや解釈が違ってたりするのめんどくせぇなと思い始めて、あといろいろやらかして叩かれちゃう歌い手も増えてきて、徐々にボカロを使った原曲を中心に聴くようになる。
そしてひと通り過去の有名な曲を回ったところで千本桜が出てきて、カゲプロの隆盛があったりして全体の流れがちょっと変わっていったのかな。
この頃ってたぶんボカロがひとつのジャンルとしてある程度世に認められ始めた頃だったと思う。
カラオケでもランキング上位に入りだして著作権関連も整備されていって、関連CDの種類も売り上げも増えてボカロPもプロのアーティストとしてデビューしていって、先人達が道を作ったボカロ界はさらにもっと凄いことになるんじゃないの?って。
そんな一番良い時期に千本桜が出て、凄い勢いで流行った。今考えるとそういうことなのかもしれない。
でも同時にその前後から刺激が強すぎるサウンドの曲が増えていって俺は徐々に新しいボカロ曲を聴かなくなってしまった。
カゲプロは本当に人気が凄かったらしいね。やっぱりちょっと異質な流行り方だったんだなぁと下の記事を読んで改めて感じた。
でも初期の初音ミクの流行り方はみんなでミクにキャラクターをつけてゆくみたいなところがあったんだろうし近いところがあるんじゃないかな。
カゲプロ厨に限らず、この前後に歌い手・ボカロPの不祥事も多発してたと記憶してる。
急激に発展したための歪みが一気に表面化したり、もともと一般の人が急にもてはやされてちょっとおかしな方向へいってしまう部分だったり、またターゲットの中心が中高生ってことで若さゆえの過ちや大人を介さないために起こるトラブルがあったりと、いつからか若干世間での印象が悪くなった面もあるかもね。
ボカロ界隈は最近どうなってるんだろう、もうニコニコ動画自体を前ほどには見なくなった。たまーに開いたついでにカテゴリランキングとか見てもボカロが最上位にいるようなのはまず見ない。
超のつく大物Pは軒並みニコニコを離れてしまっているみたいだし、以前ほど多くは新しい人が出てきていないのかもしれないな。40mP頑張れ。
収縮し始めてるのかなー。音楽業界の最後の頼みの綱だと思ってたんだけど。一時のブームで終わってほしくない、でも俺も最近の曲は知らないし・・・。
まぁ一定の需要はあるだろうし、今後も一気に衰退・縮小して消えかけてしまうようなことはないと思うけど。
どれもこれも、ファミマで野菜ジュース買ったくらいしか業界に金を落としてない俺が言うことじゃないな。はは。