母父トニービン

明るいところで読んでね

めちゃくちゃ興奮した

先日美術館に行った 小さい頃に好きだったような気がする絵の作家だ 向かう途中でよく考えたらあまり好きじゃなかったような気もした 怖い絵というイメージもなんとなく残っている 小さい頃は何でも怖がった 戦隊ヒーローもので大勢で現れるザコ敵がとにかく怖かった 絵本のアンパンマンも全幅の信頼を置けそうにない顔をしていた 当時まだアニメはやっていなかった

電車を降りたらパンの香りがした 発車メロディがガンダムのテーマソングだった 咄嗟にシャア!はかったな!シャア!ってなった どうやらそういう街らしい 駅の周りは見たこともない銀行ばかりだった

 

作品を見ていたらかわいいのでやっぱり好きなのかもしれない ずっと好きだったのかもしれないしその場で好きになったのかもしれない 一時の感情かもしれない 作品からスーパーカーのアルバムのジャケットを連想した ホワイトサーフスタイルが入っているやつだ

周りは女性ばかりで子連れ狼の若い母親が多かった そこかしこで赤ん坊がたったったったったーとか言ってるのが和やかでよかった 客も館内の雰囲気作りに貢献していた 美術館の階段を上るのはなんか楽しい 普段使わない路線の電車に乗って来たのでその楽しさに似ていると感じた

いいのあったらTシャツ買って帰ろうと思ったが私はターゲットの客層から外れているらしくサイズがほとんど子供用と婦人用で諦めざるを得なかった 代わりにポストカードを買った それを収める写真立ては100均で買おうと思う

 

別の駅に移動したら目が見えなくて杖で前方を探りながら歩いている中年の男性がいた 若いバンドマンが声をかけて先導し始めた ギタリストはエフェクターの鞄が重そうだった ピン芸人濱田祐太郎が世の中に与える影響は大きいのかもしれない

 

地下鉄で移動して別の美術館に行った 地下を走ることには楽しさを感じなかった チケットもぎりの女はやたらと文字盤の大きい腕時計をしていた すでに疲れていたが古代ローマ皇帝の彫像とかあってめちゃくちゃ興奮した