この間、人に新井貴浩という選手の野球人生を説明していたら喋りながら泣きそうになってしまった。頑張って堪えたけど。
堪えながらやっぱり思ったのは、そりゃこの話してたら泣くに決まってんだろ！むしろ俺よく耐えてるわ！ってことよ。新井が悪いんや新井がー。
石原が引退ですよ。いやーなんか引退するのは石原なのに、本人よりも石原が正捕手だった頃に周りにいた選手のことばっかり思い出しちゃうよ。不思議だ。
そういう同級生いるよな。「あー山田ね。山田といえばさぁ、覚えてる？俺とお前と山田と鈴木の4人で廊下で喋っててさぁ、鈴木がいきなり走り出して思いっきり転んで頭打って……」みたいな、なんかいつも一緒にいるけど、そいつといる時の他のやつのエピソードのほうをよく覚えてるみたいな。
よく「当たり前のような顔をして出場し続けることがいかに大変か」みたいなありがたいお話あるけど、ただテレビで見てるだけの俺からしたらそこに石原がいるのはほとんど当たり前だったんだよ。
7回あたりでカープが3点くらい勝ってる時にCMに入って、あっちこっちチャンネル変えてちょっとバラエティとか眺めて、そろそろ抑えの永川かな？いや3点あれば完投させるかな？ってチャンネル戻すと8回に追いつかれてたりすんのよ。しかもなお1アウト一三塁とかのピンチなの。んでピッチャーはもうリリーフに替わってるけど、やっぱりミット構えてるのは石原なんだよね。
まあきっちり犠牲フライとかで逆転されて、9回に巨人の西村なんかが出てきて石原の打席に回ると左の代打が送られるんだけど。そして結局三者凡退で負ける。
俺がカープを好きになった頃は西山が正捕手で、しばらくしてもう歳も歳だしそろそろキツいのかなぁって頃にちょうど石原が出てきたんだよなー。
黒田がもうしっかり大黒柱やってて、たぶん河内とか良かった頃じゃないかな。山内とか澤崎まだいたかな。いないかな。佐々岡はまだまだ健在だったと思う。
あれもしかしてストライキやってた頃か？あーそうかもしれん。古田泣いてたな。その何年か後に辛いさんがプロ野球選手会の偉いさんになって、笑顔で喋ってるのを「うるせんだよ偉そうにしやがっててめえなに笑ってんだよ給料たくさん貰って嬉しいのかこの野郎」って見てた記憶がある。
やっぱ石原っていうといつもBクラスだったカープを思い浮かべちゃうけど、緒方監督で最初にリーグ優勝した年はもう大ベテランでも普通に主力だったよな。黒田と新井がいてタナキクマルに鈴木誠也、野村ジョンソンジャクソン中崎って感じでなかなか名前が出てこないんだけども。いやでも調べたらベストナイン獲ってるのか。そりゃそうか。
翌年あたりから会沢がどかっと正捕手の座についても、ジョンソンの時は必ず石原が受けてた。一回石原の怪我で他の捕手だったことあったな。
あー考えてみたらマエケンとジョンソンの沢村賞投手2人は石原が球を受けてるんだなぁ。最優秀バッテリーとかも獲ってるなたぶん。
石原はなんというか、こういうとこだよなぁ。まあ女房役ってことなのか。田中広輔とか松山とか一岡とか、将来きっとそういう思い出し方をする選手になるんじゃないかな。もちろん先のことはわからんけど。なってほしいよなぁ。あー泣きそう。
関係ないけどすでに残り30試合を切っている今日の時点で、Aクラスが上から順に巨人阪神中日、Bクラスが横浜広島ヤクルトになっててなんだかちょっと懐かしい。
セリーグに調和が戻ってきたのかもしれない。なんて、とりあえず日付が変わるまでは笑っていたい。
