母父トニービン

明るいところで読んでね

前置きをしない美しさ

 

HALCALIの「今日の私はキゲンがいい」って曲、めっちゃ好き。

なんかのCMの曲だったよな。

 

いかにもHALCALIっぽいという曲じゃないんだけど、HALCALIはあまりHALCALIっぽくない曲のほうが心に響く気がする。

じゃあHALCALIらしさって何よ。知らん。ははっ。

 

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たまに「音楽は曲と歌詞のどっちを重視する?」とかそういう話題になったりして、そんでそういう話を始める人は「あたし歌詞派!」とか別に聞いてもいないのに発表してくれちゃってさらにそういう人は歌詞派の確率が100%なんじゃないですかね。

そんな時に「別にどっちも楽しめばいいんじゃね、分ける意味あんの」と面白くも何ともない感想を持っちゃう俺ですが、この楽曲こそがまさに曲も歌詞も良い音楽だと思うんです。

 

仕事帰りに久しぶりにイヤホンして音楽をランダム再生したらこの曲が流れてきたんで、聴きながら歌詞の行間を無理矢理読みまくってやった。

 

あんたとは関係ないとかいいながら今日新しい服着て来てんじゃんつまりそういうことじゃんうわめちゃくちゃ可愛いなこいつっていう方向で解釈すると、好きなのに素直になれなくて弁当作ってきたのに余ったからあげるって口実で渡してくるあの萌えジャンルっぽい雰囲気があるんだけど、ステレオタイプのあれは自信のなさや恥ずかしさからくる強がりだし何よりあのジャンルの名称を使うとあまりにも陳腐なものに感じられてしまってこのケースをそこへ当てはめるのは全然違う、という結論に至るわけ。

この主人公の女の子が凛として見えてくるのはやっぱりAメロの歌詞に自分の価値観を自分で認められていて周りに流されない感じがあるからで、いや少なくともそう在ろうとする意識が感じられて、でもCメロでちょい不安を感じてる素振りも見えて、なんか強さと儚さゆえの横顔の美しさみたいなものもあるような気がしてそれはたぶん甘えや逃げ道を確保するような変な前置きがないからなんじゃねぇかな、と思う。

足袋の入念なメンテナンスをした上で事前に逃げる道を確保してさらに腰の小袋にこぼれんばかりの巻菱を詰め込んでから前置きに前置きを重ねて「昨日の夜よく眠れたから目覚めも良かったし天気も良いしメシもうまかったけどキゲンがいいのはもしかしたらそれだけじゃないかもなぁ」と言うかどうか迷って結局言えない俺にとって、こういう女の子は架空のものであっても憧れるでござるなぁケンイチ氏、という話。

 

歌の歌詞だからそりゃ余計な前置きは少ないだろってのはたぶんそっちが正解だし、考えすぎや!ってブラックマヨネーズの漫才みたいなツッコミもあるかと思うので、残りはいっつも行ってる皮膚科の先生に相談するわ。

 

 

大体何を言ってるかわからないんだけど、こんな感じでいきなり書き始めた。

 

普段からあまりにも感覚で生きすぎているせいで全く物事を一般的な分類で分けようとしないせいか、例えば昔は焼肉屋で出てくる肉の種類が牛なのか鳥なのかわからないけど頭の中ではなんとなく違いがあるような気がしているのにまぁいいやとりあえずカルビって言っとけばいつものやつ持ってきてくれるんでしょあれさえ食えれば何でもいいよって、いやそれはあんまり関係ないような気もするけど、頭の中でなんとなーく感じていることを的確に言葉に落とせず流れてしまうことに時々もやもやを感じるから文章を書いていけばそれができるようになるんじゃねえかなって。

それができるようになって失うものも別にないように思うし。

他所でもぼんやり思ってたことについて書いたりしてそれを進める中でいろいろ見えて輪郭がはっきりする時もあったので、自分が何を考えてるのか掘り起こして保存する作業を続けてみようと思う。

自分の文章は割と読み返すほうなんで見返した時にまた新たに思うこともあるし、とりあえず俺はぼんやりする癖をまず治したほうがいい。

 

で、たまたまtwitterから飛んできて二人くらいブログ読んで面白かった人が書いてるのがここだったんでここで書いてみた。

書いたけどさすがに話題は選ぶべきだったような気もするが自分の文章なんか何でもいいか、みたいな気もする。

「あたしブログのために話題探すのはやらない派!」ってなわけでもし今後なんにも無かったらそれは仕方ない、と前置きをした上で、なんか思うことがあったらまた書こう。

なんでもいいから書こう。

 

何でもかんでもは無理や。