遠藤周作の『
遠藤周作って名前しか知らなくて、年代も作風もどんな感じなんだろうと読んでたらまさかこんな面白くなるとは。すぐ読んじゃった。いやこういうのすぐ読み終わっちゃだめだろじっくり読めよ。タイトル『深い河』なんだからもっと揺蕩えよ。ごめんね俺レディボーデンの棒アイスとかもバクバク食っちゃうんだ。
最近翻訳ものばっかり読んでたから、日本人作家がもう読みやすくて読みやすくてどんどん箸が進むみたいなのもあったのかもしれない。それとどうでもいいけど「わたくし猫きちがいなんです」って台詞があって、読み間違いかと思って何回か読み返したらそれで合っててびっくりした。ぼくは馬きちがいです!
ほんでこんなに文字ばっかり読んだくせに、感じたものを文字で表そうとすると軽薄な感じになっちゃうのはなんなんだろう。「無情」とか「業」とか「つらたん」とか「ぴえん」とか、単語でしか表せない。なるほどこれが「語彙力がない」ってやつか。ホゲー。
『沈黙』ってやつも遠藤周作なんだ。映画観てみたいなーと思ってたんだけど小説から読んだほうがいいかな。先に映像で観ちゃうと、その後に本なんかとても読んでらんないんだわ。
いやー、小説っていいもんだなー。現実とは離れた水域に身を沈めることで、ちょっとした心の旅行みたいなものに行ってこられる。日常の煩わしさから幽体離脱する時間を持てるとだいぶ違うよね。モームリが停止しちゃったから、我々勤め人は「ま最悪あそこに電話して逃げりゃいいや」っていう大きな心の拠り所が今なくなってるんだよ。スワイプスワイプ、現実をスワイプ、目覚めるな。
その『深い河』を読み終わって、宇多田ヒカルのアルバム『DEEP RIVER』を聴いた。2002年の作品。まだニンテンドーDSも出てねえ頃じゃん。ハンターハンターならビスケと出会うあたりだぞ。昔~~〜〜~~。
遠藤周作からインスピレーションを受けているらしいがそれがどのへんに散りばめられているのかはよくわからん。宇多田ヒカル10代最後のアルバムだってさ。ほげー。未成年が♪タクシーもすぐ捕まる、とか歌ってんじゃねえよ。若者ならLUUP乗って移動しろよ。
いやーしかしこれもいいアルバムだよなぁ。そうそうこれに入ってる『Final Distance』から宇多田ヒカルを大好きになったんだよ俺は。暗い曲だけど重苦しさがなくて、鬱っぽくならないのがいい。あととにかく声がいい。
この人は暗い曲多いけどけど暗い自分に酔ってないのがいいよね。どこか客観視しているというか。『traveling』みたいにテンション上がりきってるときでさえ、そんな自分を揶揄するようなことを言う。あと「今日はおいしいものを食べようよ」とか「秋のドラマ再放送」とか、日常生活に則してるとこがほんといい。MVで皿洗いしてるし。
同年代のこの人の音楽と共に人生を送ることができて、ほんと幸せだわ。そう感じたのがGoodbye Happienessの2010年だから、ほんと長い付き合いだよ。新劇エヴァの主題歌もしっかり最後まで勤め上げたもんなぁ。
ちなみに2010年のハンターハンターはどのあたりだったのかというと、キメラアント編の後半、ネテロ会長の薔薇の花が咲いた頃です。当時は、いやそんなんありかよwと思ったもんだけど、結局あれがそういうことになってあのラストだもんなぁ。すごいね。会長総選挙の用紙には、パリストンとお書きください。