母父トニービン

明るいところで読んでね

俊輔が大活躍!

 

武豊の報道が思ったよりも話題になっている。

こういうものは一般のニュースにもなるのか。相手の女性は競馬番組にも出ているらしいが、私は全く知らない。

今回の報道を知った時は「何か変だ」と感じた。なにか騙されてこのような写真を取られたのではないかと今でも勘ぐっている。

 

自分が詳しい分野の出来事というのは、一般との距離感が全くわからなくなってしまって困る。

ディープインパクトの三冠、オルフェーヴル凱旋門賞挑戦、当時これらを世間一般がどれくらいのニュースとして捉えてるのか全くわからなかった。私も競馬に興味を持つまでは、競走馬の名前というと映画『学校』に出てくるオグリキャップと、有名だったトウカイテイオーくらいしか知らなかった。

記憶は確かではないが、当時は競馬ブーム真っ盛りだというのにおそらくナリタブライアンも知らなかったのではないか。「ナリタブライアン」と聞けば「きっと馬の名前なんだろう」という予測はついたにしても。

「3〜4文字の日本語+横文字」で前後の脈絡がない名詞はいかにもな競走馬の名前、という印象が強い。

かつて総理大臣だった田中角栄も競走馬を持っていて、娘の名前からとって「マキノ」を冠名にしていたと聞く。「マキノラブリー」であるとか「マキノキューティー」と名付けられた競走馬が芝の上を走り、競馬ファンはその名前の馬の勝利に賭け、その名はレースで何度となく実況されてきたのだろう。

娘のほうはどう感じていたのだろうか。もっとも、そのようなことは既に記憶にないのかもしれないが。

 

今年の2月に後藤騎手が自殺した時は全くニュースにならず、かといってわざわざ競馬を知らない人に積極的に話す内容であるわけもなく、あれだけの大事件を世の中の多くの人が全く知らずにいることがなんだか寂しかった。

 

10年ほど前、中村俊輔がイタリアやスコットランドのチームに在籍していた頃、スポーツニュースなどでしょっちゅう「俊輔が大活躍!」と報道されていた。

毎回「本当に大活躍なのか?過大に報道しているんじゃないのか?」とよく疑っていた。と言っても中村自体は好きだし応援していたのでいいのだが、本当に「大」活躍なのかそれとも良い部分だけを切り取って報道しているのかを確認する術を持たなかったので、無闇に疑うことしかできなかった。

しかしアジアカップでのゴールは実際に素晴らしかった。それと、チャンピオンズリーグマンチェスター・ユナイテッド相手にフリーキックを決めた時は本当に興奮した。

 

 

機能、小説『猫を抱いて象と泳ぐ』を久し振りに読み進めた。2週間振りだ。

これだけ好きになれる作品だと、天気の良い日の公園のベンチであるとかそういう整った環境で読みたい、読むべきだ、と思ってしまっていたためなかなか本を開けなかった。下手に消費してしまってはいけない作品なので慎重になり過ぎている。

不思議なもので、この作品は「次はどうなるんだろうか」という期待があまり湧いてこない。素直にその場面、そのページ、その行を読んでいる。それを没頭する・熱中するというのだろうか。違う気がする。

あてのない散歩に近いのかもしれない、という気がした。いつでも帰ることができる、いつでも本を閉じられる、というような。

さすがに残り5%くらいまで読めばどう終わるのか気になってくると思うが、まだ半分を過ぎたあたりだ。

 

 

しかし・・・のび太だったのか。

私に一番耳馴染みがある声優の声は、ドラえもんでも孫悟空でもなく、のび太の声だったのだ。正直、かなり意外だった。

そこに気付くことができて、なんだかとても嬉しい思いでいる。

 

のび太の声優の小原乃梨子さんは1979年~2005年の期間で野比のび太の声を担当していて、他の有名な役としては未来少年コナン、ドロンジョ、ペーターなど。80年代以降の時代ではあまり多くアニメ声優の仕事はしていないようだ。

考えてみれば孫悟空クリリンヤムチャなどは他のアニメでも声を聞く機会が多い。しかし小原さんは私の世代のアニメには全く出演していないので、今回コナンを見たことで久し振りに声を聞き、この声が最も馴染みの声であると気付くことができた。

 

ところで、もうひと世代前のドラえもんのアニメでは、小原さんはなんとのび太のママの声をやっていたそうだ。全く知らなかったが、これは有名な話なのだろうか。

現在ののび太のママの声はもうマリュー・ラミアスにしか聞こえない。一度怒り気味に「キラ君」と言ってみてもらいたい。