天気も良くて暑すぎず、カラッとした初夏のいい日だった。
ロゴタイプは本当に強い馬だな。自分でペースを作ってあのタイムで残すなんて強すぎるだろ。強い馬にしか残せない結果だし、強いと思っていないとできない競馬だ。
ずっと「この馬は強い」と思っていても、思っている・信じている・夢見ている、のうち自分がどの状態なのか冷静に認識できていなかったものを、実際に現実として目の当たりにするともはや喜ぶこともなくただ感動する。
コース近くの残り100mあたりでレースを見ていたから全体の状況はよくわからなかった。
それでも内でロゴタイプが抜け出すのははっきりとわかって、勝てる勝てる勝てる、おいおい勝てるぞ勝てるぞ勝てるぞ、勝てる勝てる勝てる、勝てる勝てる勝てる、と頭の中で繰り返していた。そしてゴール時にはおそらく差しきられていることもわかった。
力は出し切ったので負けても清々しいだとか、あと一歩だったのに悔しいだとか、そういう感想はない。勝ちに等しい負け、とも思わない。うわー馬券はずれたーとは思った。
それでも本当に強かった。強いなぁこの馬・・・と思ったら感情が込み上げてきた。それが少し落ち着くと、汗をかいていたことに気付いた。風が涼しい。すぐ出口に向かって電車に乗った。
なんと言うか、今回はサトノアラジンの番だったんだな。素直にそう思える。もちろんロゴタイプが勝ってくれれば最高だったけれど、去年ロゴタイプがここで勝っているからこそそう思うのかもしれない。
しかしロゴタイプがもし田辺に出会っていなかったらここまでの結果が残せていただろうか、と考えると、巡り合わせというものは本当に大きなものだと感じる。誰が乗っても強い馬というのは存在するけれど、この馬はおそらく違う。
最初に田辺がこの馬に乗ると決まった時に、あの騎手ならと期待したことをよく覚えている。それでもまさかここまで来るとは・・・本当に。
ロゴタイプが強いのは当然として、
・グレーターロンドンとアンビシャスが惑星
・この混戦なら香港馬は押さえる必要がありそう
・エアスピネルは絶対こない
・イスラボニータも来るとは思えない
・レッドも軽視
・クラレントかわいい
というほぼ完璧な予想だったのに馬券が当たらなかった。なんだこれは。買ったの馬連だぞ。もちろんロゴタイプの単勝も買った。
競馬場に行く前はこんなのボックス以外で買いようがないだろうと思っていて、ロゴタイプ、サトノアラジン、ステファノス、グレーターロンドン、アンビシャスに香港、そうなると点数多いから切るならグレーターロンドンとアンビシャスかな・・・とぼんやり思っていた。
競馬場に着いてから見た第9・10レースが芝で、どっちも外が全然伸びてなかったから、じゃあ福永買いたくないなー、川田は・・・内を突けなくはない・・か?それより横山典のアンビシャスが内枠からいつもより前目につければ・・・!とか思って崩れていったんだよね。
パドック見たら香港馬は元気ないわアンビシャスが良く見えるわで(ロゴタイプは今まで生で見た中で一番良かった)、アンビシャスから馬連を買ってみるのもいいかもな、と思い始める。
最後までパドックにいたためにきちんと予想を組み立て直す時間がなくなって、あとは流れで記入したマークシートを見た時に「何か根本的に間違っているんじゃないか・・・」と一瞬よぎったのは覚えている。
だめなんだよ。平日になんとなくでも予想してから競馬場に行った場合、メインレースは着いてすぐ買うくらいじゃないと必ず後悔する。後から買い足すことはできても、当初の予想に立ち返ることは難しい。
事前にツイッターで予想とかつぶやけばその通りに買うのかな。
かしわ記念が当たったから勝ってるはずなのに、それ以外はあまりにもちぐはぐな春のG1シーズンだった。
それとファンファーレに合わせてオイオイ言うのについて一部で批判があるけれど、あれやりたくなる気持ちもわかるんだよなぁ。やらないけど。