この季節の、日が落ちて真っ暗になる直前の深い空の色が好き。何色とかそういうんじゃなくて、深い空の色。
そろそろ時季じゃん、と思って大塚愛の金魚花火を聴く。いやー、いいね。この時季は毎年この曲を聴くんですよ。もう10年くらい経つんだな。
短いよー、この曲を味わえる時季は。お盆明けから9月の初旬くらいまでじゃないかなー。いやまあもちろんそう思ってるのは俺だけかもしれないけどね。
この曲はさくらんぼのちょっと後かな?俺大塚愛ぜんぜん好きじゃなくて、唯一さくらんぼの「あまいあーまいものーでーす」の後の「イエイ」がちょっと好きかなーくらいで、でもどこかに出かけた時にでっかい画面で繰り返し流れてた新曲のPVの映像と曲がやけに印象に残ったので何日もしないうちにCD屋さんに買いにいった。しかもDVD付きのほうを選んで買って、毎日何回も何回も繰り返し見た。
それでアーティストとして好きになるかと思いきやその後の、妙に細長い焼肉屋で肉を焼いてるPVの「和牛焼肉600円」みたいな曲が全然ピンとこなくて、変なタイトル付けやがって、俺のブログかよ、と思って、いやそれは今思ったんだけど、やっぱり大塚愛を好きにはならなかった。
さらに少し後の、宮崎あおいの映画の主題歌だった恋愛写真は良かった。めったに映画見ない俺だけどなぜかこれはDVD借りて見た。誰かの勧めだったのかな。あの映画いいよねー、でも肝心のタイトルは忘れた。思い出した。ただ君を愛してる、だ。
夜に宮崎あおいが自転車を押しながら、大人になったら綺麗になるんだ、みたいなことを言うシーンがすごく良かった。あと面接かなんかの時に玉木宏の塗り薬が、えーと・・・鞄に入ってたんだっけ?いやスーツのポケットか?詳しく覚えてないけどあそこのシーンも好き。
そんで金魚花火、そんなに"和"を前面に出してる感じでもないけどこういう雰囲気の曲って外国にはたぶんないんじゃないかなぁ。なんつーのこういう感じ。トトロの「風の通り道」に通ずる雰囲気がある。
聴きながら書いてみて思うのは、この曲って1曲のなかの抑揚具合がいいのかもしれない。
イントロは優しい始まり方なんだけどすでにちょっと切ない感じがある。
2番のあとの落としで心が空っぽになった後の盛り上がりは、これから最後のお別れって感じでドキッとする。最後のサビはもう余韻が始まってるもんね。
歌が終わった後にぐわーってなるところが悲しみなのか後悔なのか感情の昂りを表しているのかわからないけど、終わりゆく夏への寂しさをそこに乗せてさんざん心を揺さぶられて荒療治で心が洗われたような気がしたところですとんと落ち着いて、あーもっかい聴こう、もっかい浸ろう、と思わせる不思議な終わり方。こうして夏がじんわり終わってゆく。
みなさんぜひこの時季に聴きましょう。アフィリエイトはやってません。
ちなみに俺はiTunes Storeでの曲の買い方がわからない。クレジットカード使いたくないから買えない。
コンビニで売ってるあのダサいカード使えば買えるのかな。恋愛写真買おうかな。