凱旋門賞。
レース直前 ~ スタート直後はドキドキしながら見ていたんだけど、残念ながらと言うべきか、かなり早い段階で冷静に見ることができてしまった。
数百メートル走ったところでタグルーダは・・・あれか、トレヴここか、エクトは・・・って前のほうから見る余裕が生まれてしまった。
どういうわけか、海外のレースでは騎手の乗り方がどうこうとか一切思わないんだよねぇ。
結果にも不満はない、3頭ともよく走った。
レース直後の強い感情のこもった言葉を見てしまうのが怖かったので、レース直後にTwitterで少しつぶやいて、他人の発言は見ずにテレビ見てから寝た。
去年の凱旋門賞直後はみんなすごかったからね、ほんとに。全員ブチ殺そうかと思ったよ。
今年はかなり間隔を空けてから皆様のご意見を拝見した。
なんだろうねぇ、「負け」という結果が出たらみんなピラニアのように食いついて敗因をえぐり出すからねぇ、怖いよな。
勝ってほしかった気持ちはすごくよくわかるが、なんで負けちゃいけないんだ。
日本馬が絶対勝つと思ってたの?
ハープスターのファンは札幌記念の競馬見せられた後だし、あれはなんだったのって思うのもまぁ少しわかるけどな。
一発勝負だからね、別にファンを裏切ったわけじゃない。
調教師が怒ってるって話だが(確かに馬と騎手が戻ってきた時、すげー怒ってるように見えた)、なんとかマイヤムーンとか、なんとかマイヤドンの頃から怒ってたじゃん、別に気にすることないじゃん。
何を今さらなんだよ父さん!
世界一の馬ジャスタウェイに夢を見た人は多かったのかな。
本当に世界一だと思ってる人がどれくらいいるのか知らないが。
ゴールドシップはよくわからん。
あの芦毛はフランスでもよく目立つ。
とにかく、3頭とも凱旋門賞を走ってる姿が見られて良かった。
興味なくて全然応援してない馬でも嬉しいものなのね。
レース後のコメント
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=91320
【レース後の関係者のコメント】(JRA発表)
☆ハープスター(6着)
<松田博資調教師>
「初めての経験だし、いつものパターンで負けたのだからしようがない。もう少し行けていればと思うが、終わったことを言うつもりはない。馬は良く頑張ったと思う。日本に帰って、どの様な競馬をするか期待したい」
<川田将雅騎手>
「いつもどおりの競馬をということで、馬はよく頑張ってくれた。これだけの大きな期待をいただいて、結果を残せなかったことは申し訳ない。4コーナーを回るときの雰囲気も良く、直線では頑張ってくれた。凱旋門賞(G1)という大きなレースで騎乗をさせていただいて、ただただ有難い気持ち。レースに悔いはない。これがハープの競馬だと思う」
<須貝尚介調教師>
「世界は甘くない。厳しい競馬だった。応援してくれた皆さんには申し訳ない気持ち。人も馬も順調にきてくれたのは何よりだった。現地の関係者にも感謝したい。挑戦しなければ勝つことはないので、いつかまた挑戦したいと思う。この後のことは、日本に帰って様子を見て考えたい」
「返し馬の感触はよかった。良いスタートは切れたが、行き脚がつかなかった。最後はじりじりと伸びてはいるので、距離は問題なかった。僕自身、凱旋門賞(G1)はワクワクしたし、乗っていて楽しかった。チャンスはあると思っていたが、なかなか簡単にはいかないですね」
「馬は頑張ってくれた。結果はしかたない。そんなに世界は甘くない。走り方は日本のレースと変わらなかったし、力は出してくれた。やれることはやった」
誰も「負けてしまって本当に悔しいぜちくしょう」とは言っていない。
「勝ち馬が強かった(から俺の馬が勝てなかった)」でもない。
今年は「何が何でも凱旋門賞を勝つ」というわけじゃなかったってこと。
もちろん勝ちたいと思って挑んでるわけなんだけど、やっぱり去年・一昨年と今年は全然意味が違う。
でもそのことが批判されるべきではないと思うし、勝ちにいっていないという批判は根本からずれているように思う。
そこに文句ある奴はレースやる前に文句言っとかないと恥ずかしいぞ。
そういう奴は毎年同じことやるんだな・・・・
http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=27954
凱旋門賞の3頭。映像観戦なので分からないところがあるが、残念というより、「凱旋門賞を勝つための渾身の騎乗で、本当に人馬の能力を出し切ったのだろうか?」。むなしかった。勝ったのがオルフェーヴルをちぎったトレヴなので、救われたけれど…。
みんな「自分の競馬をして、どこまで通用するか」って感じだったから、それが単純に通用しなかっただけならこう言いたくなるかもな。
そもそも今回は「凱旋門賞を勝つための本気の段取り」から始めていないんだから、仕方ない。
今回の3頭に過去2年と同じ期待を背負わせるのは無理があるんじゃないだろうか。
みんなオルフェーヴルのように本気で勝ちにいかなくちゃいけない、その気がないなら出走するな、という雰囲気に外野のほうがなっちゃったのかもしれないな。
ただ、須貝調教師の言う「挑戦しなければ勝つことはない」。
これ。
勝つための段取りを一生懸命にやって、非情であろうが勝つための采配をして、どんなに順調に進められたところで、勝てない時は勝てない。
勝つための段取りがそこそこでも、上手くいく時はおそらく勝てる。
当然そんなに甘くはないので、簡単には勝てない。
それでも「挑戦しなければ勝つことはない」のです。
そして挑戦をした以上、俺は日本馬に勝ってほしいと願った。
でも勝てなかった。それだけ。
以前、ハーツクライの頃かなあ、橋口調教師が「もう今は海外『挑戦』じゃなくて海外『遠征』って言おうよ」みたいなことを言っていたが、このレースに限っては「挑戦」だと俺は思う。
フジテレビの実況はカスだったけどまあしょうがないね。
地上波で生中継してくれただけで有難く思わないと、どんなに内容がゴミだったとしても。
そもそもが「日本馬3頭の走りを見て下さい、応援しましょう」っていう作り方の放送だから、俺にとってはクソな実況に聞こえるんだろう。仕方ない。
そんなこと言ったらサッカー日本代表の試合の実況もかなりのもんだぜ。
サッカーは実況の重要度が競馬より低いからそこまで問題にならないだけだと思う。
アナウンサーが相手国の選手のこと全く知らないのすぐわかっちゃうし、手元の資料だけ見て「岡崎と同じブンデスリーガでプレイするミッドフィルダーの選手です」くらいしか言えないし。
そう考えると競馬だけきちんと調べて実況してくれってのも無理な話で、そりゃあああいうクズ実況になるわ、と納得しないと。
いくらでも専門チャンネルがあるこのご時世、広く浅くもやむなし。
それにしても…とは思わないでもないけど。
だからラジオ日経が酷かったらみんなでボロクソに言おうぜ!
そんでとにかくトレヴが強かった、なんだよあれ。
最後までずーっと伸びてたね。
ってな感じで「スポーツは勝者を称えるべき」なんだけど、2012年のソラミミアワーみたいな名前の勝ち馬だけは一生称える気になれない。
この間のW杯グループリーグ2戦目の試合終了後にギリシャ代表を称えた奴、何人いるのよ?
今年は、前回書いた「オルフェーヴルの続き」は見られなかった。
それでも、「見られるかも、見たいなぁ」と想う時間があったこと、レース直前の高揚感を味わえたこと、ロンシャンの芝の上を走る3頭を見られたこと、終わってみればそれで充分よ、俺は。