若い人に「助言してあげたくなる」のって、一応「相手のためを思って」じゃん。
でも、自分の中から湧き起こる「助言してあげたい」という"欲求"を「相手のためだから」として都合よく"発散"しているのが実態ではなかろうか。助言が有意義な行為だと信じれば信じるほど、そこで我慢する道理はない。
しかも「助言してあげた」後には「助言してあげたのに(改善が見られない)!」「私の善意を踏みにじった!」という不満に変わることさえある。
勝手に助言して勝手に変化を期待して勝手に「裏切られた」と怒り始める。そして若者は「なんか怒ってるなぁ、どうしよう……」と萎縮する。
結局は沈黙が正解なんだよ。クラピカの言う通りだわ。
あーあ。若い頃にさんざん我慢して、中年になっても我慢して、結局死ぬまで我慢が続くのか。
スターウォーズのオビワンも「ペイションしろ」ばっかり言ってたなぁ。まあ全然ペイションできなくてダースベイダーになっちゃうんだけども。
我慢を続けたら続けたで「自分はこんなに我慢してるのに報われない!」とまた不満が溜まる。そりゃあダークサイドに堕ちるのも仕方ない……ってあいつ若い時から集落まるごと皆殺しとかやってるから擁護もできないね。
そして勝手に穴馬のいいところを見つけて、勝手に金を注ぎ込んで、勝手に失望して「金返せヘタクソ!」と人は叫ぶのである。
だって馬券が売ってるんだもの。結局一番悪いのはJRAなんだよ。どうしようもねえよあの胴元。
人の欲求は止められない。わたしは毎週「馬券を買ってあげたくなる」んですよ。妙に単勝の安いクラウンプライド買ったら全然ダメだった。福永の馬が川田に替わったらそりゃダメだよな。
イクイノックス引退だって。了解でーす。
特に思うところがない。クラシックの頃は応援してたけど、強い勝ち方をすればするほど、あの馬に何を期待できるのか、だんだんわからなくなっていった。
日曜日に走って、月曜日に「あらゆる可能性を検討する」って取り敢えず発信しておいて、木曜日に「有馬記念の出走は見送らせていただきます」っつって引退を発表する。
なんか、よくわからん。全てが合理的すぎる。合理的ということは不合理な行動を削っていくわけだから全てが妥当な判断になるわけで、そこに感情とか夢とか人生とか、不確かなものを重ねて見るのはどうしても難しい。
だから、天才バッターが一番いいときにFAで他球団に移籍して、「てめえ……ぜってえ許さねえからな」とか思うくらいの熱意は持てないよね。商品とか資産を取り扱うような感じがある。実際そうなんだけど。
これもう野球も競馬も、もう必ず最後に愛が勝つようなことは起こらないんだろう。どいつもこいつも令和令和しやがって。
でもパンサラッサに対しては「お疲れさま」くらいはやっぱり思うよね。
たしか福島記念かなんかを逃げ切って、有馬記念に出てきて大逃げして、「あれ?パンサラッサってこんな馬だったっけ?」って思ったことをよく覚えている。オクトーバーSが全然記憶に残ってないんだよなぁ。
ロードカナロア×モンジュー×広尾レーシング×矢作厩舎×吉田豊っていう組み合わせがすごい。後から見ると、ランダムで決めたみたいにさえ思える。
関係ないけど、残業で遅くなった寒い夜に、冷たい風を受けて歩きながらLUNA SEAのEND OF SORROWを聴いてたらめちゃくちゃ盛り上がった。