盗まれた自転車が戻ってきた。
買ったのは震災の年の夏。それから1年くらいの間乗っていた。ある日、鍵のかけ忘れで盗まれた。なんか小説の書き出しみたいになったな。
この間電話がかかってきて出たら警察だっていうから、あー終わった、と思った。冤罪なのは間違いないとしても自白を強要された俺は楽になりたくて吐くんだろうな。どうせアリバイとかないんだろうな。あー終わった。
そしたら自転車の件でって切り出してくるからこれはもしかして・・・。本当にそうだった。翌日の仕事帰りにでも取りに行けばいいのかなーくらいに思ってたら当日夜に家まで持ってきてくれた。すげー持って来たがってたのでちょっと怖かった。あと電話の声がでかかった。
3年振りの再会だ。前カゴと鍵が別のものに変わっている。おそらく最初に盗まれた後もいろいろ回り回ったのだろうと、盗まれた場所とは別の市に所属するおまわりさんが言う。
水色のかわいい自転車。戻ってきた日から雨が降ったり止んだりなので乗る機会がなく、まだサドルに跨ってすらいない。
ハイスタが出てるライブを見に行ったら疲れたというブログを読んでめちゃめちゃテンション上がった。なんか曲名が書いてあるのを見るだけでテンションめっちゃ上がってくる。
それでその日は家でギターを弾いた。アンプ壊れて久しいからチャカチャカいわすだけだったけど楽しかった。いまだにSTAY GOLDのイントロが弾けないんだよなー。そこまで難しいってほどでもないと思うんだけど、イントロの最初の音みっつのあの手の動きすげーやりづらい。
物事は意味わかんないほうが絶対面白い。ドリフでカトちゃんが「ぃいっきしっ！」ってくしゃみしたら上から金だらいが落ちてくるの、あれめっちゃくちゃ面白いでしょ。意味わかんないでしょ。そういうことよ。なんだよあれ。考えたの誰だよ。
あれがもしはてなブログだったらブックマークコメントで「金だらいはどこからやってきたのか」とか言う奴が湧くんだろうか。「シュールは奥深い。」とか、「あとで読む」とかコメントが付くのかな。自分が何を言っているのかよくわからない。
そーいえば俺も文末に「お疲れ様です。」って入れてた時期があったな。あれなんだったんだろう。感謝ではないし、かといって労いでもないし、固定フレーズが欲しかったわけでもないと思うし、マジでなんだったんだろう。うーん。流れで一回書いたらなんとなく癖になったんだろうな。この癖になったってのは味を占めたってことではない。
この文書の言いたいことはすごくわかるけど、そういうブログって読んでる途中で「あ、これはそういうブログっぽいな」ってわかるじゃん。最後の最後で裏切られた、みたいなことはないなぁ。
俺のも読んだ人は冷めてたのかな。ざまあ。ブログなんて書き手の都合で書いてなにが悪いんだ。みんな読者のために書いてるのか。それこそざまあ。
