映画みた。君たちはどう生きるか。
ドルビーデジタルみたいなやつで見たから、そこら中でポップコーン食ってる音がよく聞こえた。
なんだろう、全く意味がわからなかった。わたしはどう生きればいいのでしょうか。
時代設定はわかるし、主人公の置かれた環境や周りの人間関係もよくわかった。でもそれ以外なにもわからなかった。
あそこがダメとか、この台詞が物語をおかしくしているとか、あのシーンはアレの暗喩なのかなとか、なにも思わなかった。
何かを感じとる手がかりを俺は作品の中にひとつも見つけられなかった。百日紅かよ。なんかあのー、意味わからなさでいえば不思議の国のアリスみたいだったわ。
あれかな、俺が千と千尋以降の宮崎駿を見てないから面白くないのかな。
鳥のくちばしから人間の歯が出てくるあたりで「あ、これやばい、千と千尋かもしれない」と思った。俺は千と千尋を観た時もなにひとつ理解できなかったんだよ。
あの時はめちゃくちゃ期待が高まってたから「絶対どこかで面白くなるんだろう」と思ってたのにずっと面白くならなくて本当にがっかりした。トラウマレベルの失望だった。
もう宮崎駿見ない!とか思ったわけじゃないんだけど、なんとなく見てなかったんだよなぁ。
今回はちゃんとハードルを下げていったので落ち着いて見られた。ずっと落ち着いたままだった。途中で白くて丸い小さなキャラクターが出てきて、あーまたこいつらのグッズで儲けるんだなーとか考えてた。
そうそう音楽はよかったよ。なんかピアノがめっちゃよかった。さすがドルビーはんやで。
エンドロールに有名人の名前がずらっと並んでて、「えっ、あの人いたの!?どの役だろう!?」ってSNSがざわめくのを狙ってんのかなーと思った。どうせあのばあや達でしょ。
サギ男と船の女はひどかったな。あと父親の声優シャアかと思ってたらジャニーズタレントだった。
インターネット上の感想をいくつか読んだ。
みんながみんな、なにか「知ったようなこと」を書いていた。やはり作品を紐解く手がかりは、宮崎駿の人生とか、過去の作品群とか、作品の外にあるようだった。
いや鈴木プロデューサーとか言われても知りませんよ。だってまず宮崎駿本人への興味がないんだもん。
歌舞伎みたいにイヤホンつけて「このシーンは作者の原体験を基に表現されており、主人公の母に対する心の変化を表現しています」とか教えてくれればいいのに。あーあ。