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母父トニービン

明るいところで読んでね

失われてゆく、らしさ。

 

失われてゆく、らしさ。

俺らしいとか俺らしくないとか、そういうものが、失われてゆく。

そして失われてゆくと同時に、構築されてゆく。

 

自分が一番自分らしかったのはいつか。

そんな時期なんてものはない。

 

考えてほしい。

ドラゴンボール孫悟空が一番孫悟空らしかったのはいつだろうか。

天下一武道会で年齢の間違いに気付いた時か。

武舞台上で「じゃケッコンすっか」とチチに言った時か。

クリリンがとどめを刺そうとするのを制止してベジータを逃がした時か。

自爆しようとするセルと共に瞬間移動して「わりぃ界王様」と謝る時か。

ウーブと共に去っていったラストシーンか。

 

ベジータが一番ベジータらしかったのはいつか。

桜木花道が一番桜木花道らしかったのはいつか。

森進一が一番森進一らしかったのはいつか。

ナリタトップロードが一番ナリタトップロードらしかったのはいつか。

ドラクエが一番ドラクエらしかったのはいつか。

 

逆襲のシャアのシャアはシャアらしくないのか、そんなことはない。

彼らはずっと彼ららしい。

そういうことだ。