初期のサザン聴いたら死ぬほど格好良かった。バンドの歴史が長過ぎてどのへんを初期というのかよくわからんけど。
『チャコの海岸物語』の歌い方めちゃめちゃ格好良くてびっくりするわ。衝撃を受ける格好良さだった。これはモテるわ桑田佳祐!
俺は世代的に『マンピーのG★SPOT』とか『愛の言霊』あたりからだから、桑田佳祐のイメージは「ちょっと変わった陽気なおじさん」なんだよね。「桑田佳祐が格好良い」という事実を今回始めて知った。
そして日本音楽史上最もイケイケドンドンな楽曲『勝手にシンドバッド』。ベースまじかっけー。いいバンドってのはやっぱりベースがいいよね。知らんけど。
そんでイントロからずっとあのノリで突っ走っておいて、最後フェードアウトで終わんのかよ!どこまでも無責任でめっちゃ笑った。
いや、あのノリに終止符を打つほうが不粋なのか。サザンは粋な音楽であれ。なんか三四郎の小宮が言いそう。「サザンは粋な音楽であれ!」
デビュー曲の歌詞で『俺の家も近い』とか出てきちゃうのがすごい。いや『今何時?』のほうがすごいか。時そばかよ。
あと『胸さわぎの腰つき』ってワードがめちゃくちゃすごいんだって。俵万智が言ってた。そう言われてちょっと考えると、なんかそんな気がしてくるよね。なんたって俵万智だから。
このデビュー曲ですぐドカンと売れたのかどうかとかあんまり知らんけど、これ一発屋が売れるタイプの曲って感じするじゃん。そうかと思ったら『いとしのエリー』が3枚目のシングルなんでしょ。どんだけー。
『いとしのエリー』はもうイントロがいいよね。一瞬でいとしのエリーの耳になる。晩飯カレーの時に、もう台所から漂う香りでカレーの腹になってるあれと同じ。
曲名が「愛しの」じゃなくて「いとしの」ってひらがななのもなんかいい。あと予測変換でいとしのエラーって出んのやめろ。
あと書いてて思ったけど『勝手にシンドバッド』と『いとしのエリー』と『チャコの海岸物語』が同じバンドの曲とは思えん。『希望の轍』はなんとなく通じるものを感じるけど。
『希望の轍』もイントロがいいよなぁ。原坊の軽やかなキーボードで始まって、ヘイ!っつってすぐ『夢を乗せて〜』で始まっても何もおかしくないのに、もうワンクッション入れてちょっと雰囲気変えてくるのめちゃくちゃ好き。あのイントロBパートがめちゃめちゃ好き。これぞJ-POPって感じ。
でも『TSUNAMI』は嫌い。原坊のキーボードがキャンキャン耳障りでぜんぜん粋じゃない。頭痛くなる。そらお喋りできねえっつうの。
でもあれだよねー、メンバーに原坊がいるから『マンピーのG★SPOT』とかが許される感じあるよねー。「近くに女房いるのに調子に乗ってちょっとおイタしちゃった旦那さん」みたいな。
これ男だけのバンドだったら見え方がかなり違うと思う。『エロティカ・セブン』なんか夫婦でサビ一緒に歌ってるし。
あと今聴いてみると『マンピーのG★SPOT』もちょっと『チャコの海岸物語』みたいな歌い方しててやっぱり格好良い。
山上容疑者に支援金が入ると、あの事件の正当化に繋がるということらしい。いや国葬で無理やり全てを正当化しちゃうのも考え直してくれませんかねw
こうして我々は、持つ者と持たざる者の違いを見せつけられるのであった。桑田佳祐だったら、これをどのようにして粋な楽曲へと昇華してくれるだろうか。
…ラムザ
おまえは何を手に入れた?
オレは……